J・エドガー①

(ながねんにわたってｆｂｉちょうかんをつとめたじょんえどがーふーばーは)

長年に渡ってFBI長官を務めたジョン・エドガー・フーバーは

(こうほうかんのすみすをよびよせ、じしんとｆｂｉのこうせきをのこすため、)

広報官のスミスを呼び寄せ、自身とFBIの功績を残すため、

(これまでのそくせきをかたりはじめた。)

これまでの足跡を語り始めた。

(１９１９ねん、しほうしょうにはいったえどがーはしほうちょうかんみっちぇるぱーまー)

1919年、司法省に入ったエドガーは司法長官ミッチェル・パーマー

(のもとではたらきはじめた。あるよる、ぱーまーはきょうさんしゅぎせいりょくから)

のもとで働き始めた。ある夜、パーマーは共産主義勢力から

(じたくをしゅうげきされるが、うんよくいちめいをとりとめる。)

自宅を襲撃されるが、運よく一命を取りとめる。

(どうじこくにぜんべい８かしょでばくはつがおこり、じょういんぎいんやかくりょう、)

同時刻に全米8ヶ所で爆発が起こり、上院議員や閣僚、

(さいこうさいはんじなどがひょうてきとなった。)

最高裁判事などが標的となった。

(ぱーまーたくにむかったえどがーは、しょうこをかくほせずすでで)

パーマー宅に向かったエドガーは、証拠を確保せず素手で

(げんばをかたづけるけいかんたちのすがたをめにする。とうじはまだかがくてきな)

現場を片づける警官たちの姿を目にする。当時はまだ科学的な

(そうさがかくりつされておらず、それがあたりまえのことだった。)

捜査が確立されておらず、それが当たり前のことだった。

(えどがーはこのよるのできごとがきっかけでみずからのしめいに)

エドガーはこの夜の出来事がきっかけで自らの使命に

(めざめることになったという。)

目覚めることになったという。

(ははあんなはおさないころからえどがーのししつをみぬき、しょうらいくにを)

母アンナは幼い頃からエドガーの資質を見抜き、将来国を

(しょってたつじんぶつになるときたいをかけていた。)

背負って立つ人物になると期待をかけていた。

(えどがーがぱーまーちょうかんからかげきはたいさくかをまかされたことを)

エドガーがパーマー長官から過激派対策課を任されたことを

(しったあんなはよろこび、せきにんあるちいにふさわしいふくそうを)

知ったアンナは喜び、責任ある地位にふさわしい服装を

(するようじょげんする。ひしょしつのしんじんへれんをしょくじにさそったえどがーは、)

するよう助言する。秘書室の新人ヘレンを食事に誘ったエドガーは、

(みずからがどうにゅうしたさくいんしすてむをひろうしようとこっかいとしょかんにあんないした。)

自らが導入した索引システムを披露しようと国会図書館に案内した。

(わずかすうふんでほんがさがせることをじっしょうしてみせたえどがーは、)

わずか数分で本が探せることを実証してみせたエドガーは、