AM4:00のノック

(こうかいしないようにねしんちょうにいきても)

後悔しないようにね 慎重に生きても

(どこかでまちがえてまんてんはとれない)

どこかで間違えて 満点は取れない

(ひとりにはなれたかいそんなわけないよね)

独りには慣れたかい そんな訳 無いよね

(たとえうえをむいてもなみだはこぼれてく)

たとえ上を向いても 涙は零れてく

(あたたかなそのわにぼくもいれてくれないか)

温かなその輪に 僕も入れてくれないか

(あげられるものなんてもうなにももっていないけど)

あげられるものなんて もう 何も持っていないけど

(さよならもいわないままとおりすぎたおもいでが)

さよならも言わないまま 通り過ぎた思い出が

(よごとへやをのっくするぼくのへやをのっくしている)

夜毎部屋をノックする 僕の部屋をノックしている

(かたくなにみみをふさぎめをとじてねむったふりさ)

頑なに耳を塞ぎ 眼を 閉じて眠った振さ

(あのほしたちはもうすぐあさをむかえにゆくだろう)

あの星達はもうすぐ 朝を迎えにゆくだろう

(ねむれないぼくをおいて)

眠れない僕を置いて

(いますぐしたをむいてちゃんとみてみるのさ)

今すぐ下を向いて ちゃんと見てみるのさ

(ぼくらのくつひもはいつからほどけてた)

僕らの靴紐は いつからほどけてた

(きたみちをもどってちゃんとおもいだせたら)

来た道を戻って ちゃんと思い出せたら

(もういちどにぎれるかないとおしいそのてを)

もう一度 握れるかな 愛おしいその手を

(よるのかぜとおりすぎてなつののこりがをおいて)

夜の風 通り過ぎて 夏の残り香を置いて

(きみのまどをのっくするきみのまどをのっくしている)

君の窓をノックする 君の窓をノックしている

(ほんとうのかなしみなどだれにもわからないけど)

本当の悲しみなど 誰にも分からないけど

(だからこそしりたいよぼくにきかせておくれよ)

だからこそ知りたいよ 僕に聞かせておくれよ

(かぼそいきおくのうたを)

か細い記憶の歌を

(いくらみみをふさいでもなりやまないのっくのおと)

いくら耳を塞いでも 鳴り止まないノックの音

(あれはぼくのしんぞうあぁそうかいきてんだっけ)

あれは僕の心臓 あぁそうか 生きてんだっけ

(さよならもいわないままとおりすぎたおもいでに)

さよならも言わないまま 通り過ぎた思い出に

(いまこそてをふってちゃんというよさよならを)

今こそ手を振って ちゃんと言うよ さよならを

(こんなにもとおくにきたいきてこれたってわらいたいな)

こんなにも遠くに来た 生きて来れたって笑いたいな

(きみのしんぞうのおとぼくにすこしにているね)

君の心臓の音 僕に少し似ているね

(あのほしたちがいってもぼくはここにいるよ)

あの星達が行っても 僕はここにいるよ

(ねむれないきっとこんやも)

眠れない きっと今夜も