いかないで

(なんでもないとくちをつぐんだ)

何でもない　と口をつぐんだ

(ほんとはちょっとあしをとめたくて)

ホントはちょっと足を止めたくて

(だけどもきみははやあしですっとまえをいくから)

だけども君は早足で　すっと前を行くから

(ぼくはそれをみつめてる)

ぼくはそれを見つめてる

(さいしゅうびんきみはのるぼくをおいてって)

最終便きみは乗るぼくを置いてって

(はしりだすゆっくりとじめんがずれていく)

はしりだす　ゆっくりと地面がずれていく

(ないちゃだめないちゃだめでもほんとはいいたいよ)

泣いちゃだめ　泣いちゃだめ　でもホントは言いたいよ

(いかないで)

「いかないで」

(とおくへときえていくぼくをおいてって)

遠くへと消えていく　ぼくを置いてって

(もうずいぶんみえないよよるがくずれていく)

もう随分見えないよ　夜が崩れていく

(ないちゃだめないちゃだめでもほんとはいいたいよ)

泣いちゃだめ　泣いちゃだめ　でもホントは言いたいよ

(いかないで)

「いかないで」

(まつりもおわればいつもとおなじ)

祭りも終わればいつもと同じ

(かわらぬよるがくるんだとしった)

変わらぬ夜が来るんだと知った

(だけどもきみはいつもよりずっといろっぽくみえて)

だけどもきみはいつもよりずっと色っぽく見えて

(ぼくはそれをみつめてる)

ぼくはそれを見つめてる

(じかんだけがすぎていくぼくをつれてって)

時間だけが過ぎていく　ぼくを連れてって

(かえりみちくらいけれどひとりでだいじょうぶかな)

帰り道　暗いけれど　一人で大丈夫かな

(がいとうにてらされてかげができているひとりぼっちさ)

街灯に照らされて影ができている　一人ぼっちさ

(とおくへときえていくぼくをおいてって)

遠くへと　消えていく　ぼくを置いてって

(かんぜんにまたこんどよるがにじんでいく)

完全にまた今度　夜が滲んでいく

(ないちゃだめないちゃだめでもほんとはいいたいよ)

泣いちゃだめ　泣いちゃだめ　でもホントは言いたいよ

(いかないで)

「いかないで」

(ないちゃだめないちゃだめでもほんとはいいたいよ)

泣いちゃだめ　泣いちゃだめ　でもホントは言いたいよ

(いかないで)

「いかないで」