心中なら倉敷で/SLAVE.V-V-R

(あんたほんまにいいよるん)

あんたほんまに言いよるん？

(ほんならうちがいっしょにしんだげるわ)

ほんならウチが一緒に死んだげるわ

(あのちゃいろとしろのしやくしょんとこでまっとるけん)

あの茶色と白の市役所んとこで待っとるけん

(えきまえたくしーあんまおらん)

駅前 タクシーあんまおらん

(じゃけえばすのってくわ)

じゃけえバス乗ってくわ

(あんたがうまれたくらしきうちこのまちがすきよ)

あんたが生まれた倉敷 ウチこの町が好きよ

(だまってさきにしなれんでえかった)

黙って先に死なれんでえかった

(うちにだけはいうてくれたけんええよ)

ウチにだけは言うてくれたけんええよ

(でもいくならぜったいにうちといって)

でも逝くなら絶対にウチと逝って

(わやくそんなるけんおえんけん)

わやくそんなるけん おえんけん

(ひとりでやこいきてけりゃせんが)

一人でやこ生きてけりゃせんが

(こころぐちゃぐちゃんなるわ)

心ぐちゃぐちゃんなるわ

(じゃけえうちをつれていきいや)

じゃけえウチを連れていきいや

(このまちからじごくんそこまでいっしょんいくわ)

この町から地獄ん底まで一緒んいくわ

(あめふりそうじゃわ)

雨降りそうじゃわ

(てんごくはくもってうちらにゃみえんね)

天国は曇ってウチらにゃ見えんね

(びるやこひくうてすきまばああるちほうとしなんじゃけえ)

ビルやこ低うて隙間ばあある地方都市なんじゃけえ

(すぐんばれるかもよ)

すぐんバレるかもよ

(そんならそれでもええか)

そんならそれでもええか

(さかいめやこわからんぐれーくっついとんのみせようで)

境目やこ分からんぐれーくっついとんの見せようで

(わやくそんなるけんおえんけん)

わやくそんなるけん おえんけん

(ひとりでやこしなせれんじゃろおが)

一人でやこ死なせれんじゃろおが

(そんなんぜったいいやじゃわ)

そんなん絶対嫌じゃわ

(じゃけえうちをつれていきいや)

じゃけえウチを連れていきいや

(このまちからじごくんそこまでいっしょんいこうや)

この町から地獄ん底まで一緒んいこうや

(もうわやくそんなるけえおえんけえ)

もうわやくそんなるけえ おえんけえ

(あんたなしでいきてけりゃせんけえ)

あんたなしで生きてけりゃせんけえ

(ちゃんとつれていってや)

ちゃんと連れていってや

(あめふりだしたで)

雨降りだしたで

(かさもってねえけんぬれてじごくゆきじゃわ)

傘持ってねえけん 濡れて地獄行きじゃわ

(ほんならもういく)

ほんならもう逝く？