黒猫道

(のいたのいたほーらおれさまのおとおり)

退いた 退いた ほーらオレサマのお通り

(ぼくはかっぽしつつとなえてるくろいのはじょうけんはんしゃ)

僕は闊歩しつつ唱えてる 「黒いのは条件反射」

(ほえるもんかきょうもまるでむかんじょうだ)

吠えるもんか 今日もまるで無勘定だ

(のけものにされてもいいからかまうなよにんげんかんけい)

除けモノにされても良いから かまうなよ人間関係

(たちどまってなぜられるのも)

立ち止まって撫ぜられるのも

(くらくしょんをならされるのも)

自動車警笛を鳴らされるのも

(てぐせでしっぽをつかまれるのももうもうとうかんにん)

手ぐせで尻尾を掴まれるのも もう毛頭堪忍

(だれもたっていないみちをゆけ)

誰も立って居ない道を行け

(あたまいっこのせまさでゆけ)

頭一個の狭さで行け

(くろくなってひとめにつかぬようにさあいそいでいそいで)

黒くなって人目に付かぬ様に さあ急いで 急いで

(まえをむいたらこうたいふのうなんだ)

前を向いたら後退不能なんだ

(ぼくはじょうほしつつかまえているくろいのはぼうえいほんのう)

僕は譲歩しつつ構えている 「黒いのは防衛本能」

(ほえるもんかきょうもまるでふかんしょうだ)

吠えるもんか 今日もまるで不干渉だ

(のけものにされてもいいからかまうなよにんげんかんけい)

除けモノにされても良いから かまうなよ人間関係

(つめたくてもおおきなけもの)

・冷たくても大きな獣

(といきがあたたかいいきもの)

・吐息が温かい生き物

(かれらをしょくさぬぼくをおくびょうものなんていうな)

彼等を食さぬ僕を臆病者なんて云うな

(さかなとはっぱでいきられる)

魚と葉っぱで生きられる

(むだなせっしょうをさけてゆける)

無駄な殺生を避けてゆける

(しろくじちゅうもにふくしなみだをのむしんじんもんさ)

四六時中喪に服し 涙を呑む信心者さ

(たちどまってなぜられるのも)

立ち止まって撫ぜられるのも

(くらくしょんをならされるのも)

自動車警笛を鳴らされるのも

(てぐせでしっぽをつかまれるのももうもうとうかんにん)

手ぐせで尻尾を掴まれるのも もう毛頭堪忍

(だれもたっていないみちをゆけ)

誰も立って居ない道を行け

(あたまいっこのせまさでゆけ)

頭一個の狭さで行け

(くろくなってひとめにつかぬようにさあいそいでいそいで)

黒くなって人目に付かぬ様に さあ急いで 急いで

(のいたのいたほーらおれさまのおとおり)

退いた 退いた ほーらオレサマのお通り

(ふきつときらわれてちょうどいい)

“不吉”と 嫌われて丁度好い

(かまうなよにんげんかんけい)

かまうなよ人間関係