CANDY(後編)

(ぼくにはそらがひらかれている)

僕には空が開かれている

(そうさきみはぼくのまえにたっていて)

そうさ君は僕の前に立っていて

(そうさほかのこいびとたちはきすをしている)

そうさ他の恋人たちはキスをしている

(でもいつもぼくは)

でもいつも僕は

(きみをうしろからみまもるしかない)

君を後ろから見守るしかない

(もうやめよう)

もうやめよう

(ぼくだっておとこなんだ)

僕だって男なんだ

(ぼくのきもちにきみがきづいていることくらいわかってる)

僕の気持ちに君が気付いていることくらい分かってる

(そうさもうぼくもつかれて)

そうさもう僕も疲れて

(そらをみあげるしか)

空を見上げるしか

(ぼくにはそらがひらかれている)

僕には空が開かれている

(そうさきみはぼくのまえにたっていて)

そうさ君は僕の前に立っていて

(そうさほかのこいびとたちはきすをしている)

そうさ他の恋人たちはキスをしている

(どうしてぼくはきみのうしろからみまもるしかないのだろう)

どうして僕は君の後ろから見守るしかないのだろう

(あさのひざしでおきたら)

朝の日差しで起きたら

(あまりにもまぶしすぎて)

あまりにも眩しすぎて

(すべてがらりとかわったんだ)

全てガラリと変わったんだ

(きみへのきもちも)

君への気持ちも

(だからといってきみをあいしていないわけじゃない)

だからと言って君を愛していない訳じゃない

(これからはじぶんじしんをかえるつもりだから)

これからは自分自身を変えるつもりだから

(ずじょうにひろがった)

頭上に広がった

(ぼくのそらをみあげて)

僕の空を見上げて

(きみへのきもちをもうかためたはずなのに)

君への気持ちをもう固めたはずなのに

(なぜかきみにちかづくほど)

なぜか君に近付くほど

(ぼくたちはおなじそらのしたにたっていた)

僕たちは同じ空の下に立っていた

(ただきみがすきだってそういったんだ)

ただ君が好きだってそう言ったんだ

(これまでじゅんびした)

これまで準備した

(たくさんのことばはおいておいて)

たくさんの言葉は置いておいて

(いつでもきみのそばにいるよ)

いつでも君のそばにいるよ

(こんなやくそくをするんだ)

こんな約束をするんだ

(あのそらをながめて)

あの空を眺めて

(もういちどいったんだ)

もう一度言ったんだ

(これまでじゅんびした)

これまで準備した

(たくさんのことばはおいておいて)

たくさんの言葉は置いておいて

(いつでもきみのそばにいるよ)

いつでも君のそばにいるよ

(にどときみをひとりにはしない)

ニ度と君を一人にはしない

(きみのそばにはぼくがいるんだから)

君のそばには僕がいるんだから