ピアニスタ 初音ミク

(ちいさなころはね、わたし)

小さな頃はね、私

(ぴあのがじょうずだった)

ピアノが上手だった

(そんなにすきじゃないけど)

そんなに好きじゃないけど

(いっしょうけんめいやったの)

一生懸命やったの

(おとなになって、わたし)

大人になって、私

(おんがくがだいすきになった)

音楽が大好きになった

(でももうぴあのは)

でももうピアノは

(おもいどおりにひけなくなっちゃった)

思い通りに弾けなくなっちゃった

(やっとじゅんびができても)

やっと準備が出来ても

(だいたいもうおそいの)

だいたいもう遅いの

(きっとだいじなことは)

きっと大事なことは

(かまえていないときにくるの)

構えていない瞬間に来るの

(ああ、ぴあのがひけたらいいのに)

ああ、ピアノが弾けたらいいのに

(ああ、うたうようにひけたらいいのに)

ああ、歌うように弾けたらいいのに

(よわさによりそいならしたいおとだって)

弱さに寄り添い鳴らしたい音だって

(いまならわかるのに)

今ならわかるのに

(おとなになって、わたし)

大人になって、私

(きかせたいひとができたの)

聴かせたい人ができたの

(でももうゆびさきおもいどおりに)

でももう指先思い通りに

(うごかなくなっちゃった)

動かなくなっちゃった

(やりたいことみつかっても)

やりたいこと見つかっても

(じぶんのこころわかっても)

自分のこころ分かっても

(きっとまんげつにきづくの)

きっと満月に気づくの

(つぎのひのあさになって)

次の日の朝になって

(ああ、わたしがじかんをもどせて)

ああ、私が時間を戻せて

(ああ、やりなおしもえらべるとしましょう)

ああ、やり直しも選べるとしましょう

(でも、なんだかんだいって)

でも、なんだかんだ言って

(わたしはいまのじぶんのまますすむでしょう)

私は今の自分のまま進むでしょう

(ああ、ぴあのがひけたらいいのに)

ああ、ピアノが弾けたらいいのに

(ああ、うたうようにひけたらいいのに)

ああ、歌うように弾けたらいいのに

(でも、うしなうばかりじゃないの)

でも、失うばかりじゃないの

(てにいれたものもきっとあるの)

手に入れたものもきっとあるの

(ああ、ぴあのがひけたらいいのに)

ああ、ピアノが弾けたらいいのに

(ああ、うたうようにひけたらいいのに)

ああ、歌うように弾けたらいいのに

(よわさによりそいならしたいおとだって)

弱さに寄り添い鳴らしたい音だって

(いまならわかるのに)

今ならわかるのに

(あなたによりそいかなでたいおとだって)

あなたに寄り添い奏でたい音だって

(いまならわかるのに)

今ならわかるのに