東京スラム

(ちつじょをすててむちつじょにいきて)

秩序を棄てて 無秩序に生きて

(とってつけたようなぷらいどをまもって)

取ってつけたような プライドを守って

(さいしょはぐーであいてをなぐって)

最初はグーで相手を殴って

(じゃんけんぽんでじゅうをにぎったんだ)

ジャンケンポンで銃を握ったんだ

(くちはてたこのばしょになにがあるというの)

朽ち果てたこの場所に 何があるというの

(そうぞうてきなけんかいをだれかおしえて)

創造的な見解を誰か教えて

(しょうねんたちはこうかつにされどあいをうしなえばかんたんにおちてく)

少年達は伶猾に されど愛を失えば簡単に堕ちてく

(ほねをたったぶんだけとがるそれがむねをつらぬいた)

骨を断った分だけ 尖るそれが胸を貫いた

(さいじょうかいからとびおりてみえた)

最上階から飛び降りて 見えた

(かんどうてきなこうけいがいまものうりにひどくのこってはなれない)

感動的な光景が今も脳裏に酷く残って離れない

(かこをひろってみらいすてて)

過去を拾って 未来捨てて

(あいらぶゆーはとうにくさって)

アイラブユーはとうに腐って

(さいしょはぱーであいてをたたいて)

最初はパーで相手を叩いて

(おあいこでしょこれでもとどおり)

おあいこでしょ これで元どおり

(ふりあげたないふをつたうなみだにはんしゃしている)

振り上げたナイフをつたう 涙に反射している

(かれをみるそのひょうじょうがなぜかかなしげで)

彼を見るその表情が 何故か悲しげで

(しょうねんたちはこうかつにされどあいをうしなえばかんたんにおちてく)

少年達は伶猾に されど愛を失えば簡単に堕ちてく

(ほねをたったぶんだけとがるそれがむねをつらぬいた)

骨を断った分だけ尖る それが胸を貫いた

(「どうじょうなんていらないぜ」)

「同情なんて要らないぜ」

(ひとりぎゅっとつかんだしんぞうにめぐるきょうきにそまってしまっている)

一人ぎゅっと掴んだ心臓に巡る狂気に染まってしまっている

(しょうねんたちはこうかつにされどあいをうしなえばかんたんにおちてく)

少年達は伶猾に されど愛を失えば簡単に堕ちてく

(ほねをたったぶんだけとがるそれがむねをつらぬいた)

骨を断った分だけ尖る　それが胸を貫いた

(さいじょうかいからとびおりてきえた)

最上階から飛び降りて 消えた

(あいをうたったしょうねんはみえない)

愛を謳った少年は見えない

(それでもいきていたいとおもった)

それでも生きていたいと思った