宇宙船

(ひがんだころおそわった)

僻んだ頃教わった

(じぶんをごまかすほうほうも)

自分を誤魔化す方法も

(くちをぬってこころふさいだ)

口を縫って心塞いだ

(それがいちばんらくでよかったよ)

それが一番楽で良かったよ

(ころがっていたんだすにーかー)

転がって傷んだスニーカー

(ゆがんだしかいにみとれていた)

歪んだ視界に見惚れていた

(じぶんでたちあがるほうほうはおそわらなかった)

自分で立ち上がる方法は教わらなかった

(けんきょうふかいなあんたらへ)

牽強不快な大人らへ

(みがまえろこれはせんせんふこく)

身構えろこれは宣戦布告

(もうもくなぼくがかまえたのはもろはのつるぎ)

盲目な僕が構えたのは諸刃の剣

(みかんせいなままのぐんじょう)

未完成なままの群青

(かかえこんですすめよ)

抱え込んで進めよ

(とうめいなあしたへむかえようちゅうせん)

透明な明日へ向かえよ宇宙船！

(もうとまらないように)

もう止まらないように

(みえやぷらいどやざせつなら)

見栄やプライドや挫折なら

(ぜんぶこぶしのなかにそろってる)

全部拳の中に揃ってる

(せきをきってあふれだすかんじょうにみをまかせて)

堰を切って溢れ出す感情に身を任せて

(あるいていけよばんか)

歩いていけよ、晩夏

(からまったことばほどいて)

絡まった言葉解いて

(きがついたせかいはきょえいだ)

気が付いた、世界は虚栄だ

(みみになじんだきみのはなうたばかりが)

耳に馴染んだ君の鼻歌ばかりが

(ぼくをくすぐってた)

僕をくすぐってた

(もがいたけっかてにしたのは)

もがいた結果手にしたのは

(ひとりひとつずつのそうぞうりょく)

一人ひとつずつの想像力

(くちにすることすらままならない)

口にする事すらままならない

(いまこそうたえ)

今こそ歌え

(うだったあのそらをとんで)

茹だったあの空を飛んで

(このほしもぬけだしてなんこうねん)

この星も抜け出して何光年？

(すぎさったぼくらうちゅうせん)

過ぎ去った僕ら宇宙船！

(もうまよわないように)

もう迷わないように

(ちずやおもいでやふあんなら)

地図や思い出や不安なら

(ぜんぶぼくらのこころがしってる)

全部僕らの心が知ってる

(いきをついてあふれだすかんじょうに)

息を吐いて溢れ出す感情に

(みをまかせてあるいていけよぼくら)

身を任せて歩いていけよ、僕ら

(じゅうりょくをはるかこえて)

重力を遥か超えて

(じかんもとどかないほうへ)

時間も届かない方へ

(ふかんぜんなぼくらのせて)

不完全な僕ら乗せて

(ふあんていなこころかかえ)

不安定な心抱え

(ほどけたくつひもむすんで)

解けた靴紐結んで

(ごまかしかたさえわすれて)

誤魔化し方さえ忘れて

(ふさいだこころもおどらせて)

塞いだ心も躍らせて

(このむねぽけっとにしまって)

この胸ポケットにしまって

(みかんせいなままのぐんじょうかかえこんですすめよ)

未完成なままの群青抱え込んで進めよ

(とうめいなあしたへむかえようちゅうせん)

透明な明日へ向かえよ、宇宙船！

(せきをきってあふれだすかんじょう)

堰を切って溢れ出す感情

(うだったあのそらをとんで)

茹だったあの空を飛んで

(このほしもぬけだしてなんこうねん)

この星も抜け出して何光年？

(すぎさったぼくらうちゅうせん)

過ぎ去った僕ら宇宙船！

(もうまよわないように)

もう迷わないように

(ちずやおもいでやふあんなら)

地図や思い出や不安なら

(ぜんぶぼくらのこころがしってる)

全部僕らの心が知ってる

(いきをついてあふれだすかんじょうに)

息を吐いて溢れ出す感情に

(みをまかせてあるいていけよぼくら)

身を任せて歩いていけよ、僕ら

(とうめいなあおをまとった)

透明な青を纏った

(ぼくらをつれてけうちゅうせん)

僕らを連れてけ、宇宙船！