ひびき

(たんでむしーとにすわってうたっている)

タンデムシートに座って歌っている

(きみのこえがせなかごしにちいさくひびいてる)

君の声が背中越しに小さく響いてる

(ちょうしはずれのへたくそなうただけど)

調子外れの下手くそな歌だけど

(このこえだそのひびきだいちばんすきなおとは)

この声だ　その響きだ　一番好きな音は

(みつからなかったさがしものはぽけっとにはいってました。と)

見つからなかった探し物はポケットに入ってました。と

(しあわせなんかおそらくそんなかんじでしょ！？って)

幸せなんかおそらくそんな感じでしょ！？って

(きみのこえはおしえてくれる)

君の声は教えてくれる

(きょねんのたんじょうびくらっかーをならして)

去年の誕生日クラッカーを鳴らして

(はれつするよろこびによいしれていたけど)

破裂する喜びに酔いしれていたけど

(そとをあるいたらじゅうせいがきこえる)

外を歩いたら銃声が聞こえる

(あのばしょじゃそのおとはかなしげにひびくだろうな)

あの場所じゃ　その音は　悲しげに響くだろうな

(きみがすきできみがすきでなみだがこぼれるんだよ)

君が好きで　君が好きで　涙がこぼれるんだよ

(ちなまぐさいにゅーすひとまずひきだしにしまって)

血生臭いニュース　ひとまず引き出しにしまって

(かぜのようにかわのようにきみとあるいていく)

風のように　川のように　君と歩いていく

(ときにあらしにたまにながれにのみこまれそうになるけど)

時に嵐に　たまに流れに　飲み込まれそうになるけど

(けんかしてもなかなおりしてそうやってふかまってけばいい)

喧嘩しても仲直りして　そうやって深まってけばいい

(しあわせなんかそこらじゅういっぱいおちてるから)

幸せなんかそこら中いっぱい落ちてるから

(よくばらずにひろっていこう)

欲張らずに拾っていこう

(きみがすきできみがすきでせつなさはやってくるんだよ)

君が好きで　君が好きで　切なさはやって来るんだよ

(ぼくのせかいはまたひとつきみとひびきあって)

僕の世界は　またひとつ　君と響き合って

(かぜのようにながれていく)

風のように流れていく

(かわのようにながれていく)

川のように流れていく