口がすべって

(くちがすべってきみをおこらせた)

口がすべって君を怒らせた

(でもまちがってないからあやまりたくなかった)

でも間違ってないから謝りたくなかった

(わかってるそれがわるいとこ)

分かってる　それが悪いとこ

(それがぼくのわるいとこ)

それが僕の悪いとこ

(「ゆずれぬものがぼくにもある」だなんて)

「ゆずれぬものが僕にもある」だなんて

(だれもうばいにこないのにかぎかけてまもってる)

だれも奪いに来ないのに鍵かけて守ってる

(わかってるほんとうはよわいことを)

分かってる　本当は弱いことを

(それをみとめられないことも)

それを認められないことも

(おもいどおりにうごかないきみというぶったいを)

思い通りに動かない君という物体を

(なだめすかしてあまいことばかけてもちあげていく)

なだめすかして　甘い言葉かけて　持ち上げていく

(もうひとりのぼくがそのすがたをみてなげいているんだよ)

もう一人の僕がその姿を見て嘆いているんだよ

(はぐくんできたのは「やさしさ」だけじゃないから。。。)

育んできたのは「優しさ」だけじゃないから。。。

(あらそいつづけるちがながれている)

争い続ける　血が流れている

(みんぞくをめぐるふんそうをしんぶんはほうじてる)

民族をめぐる紛争を　新聞は報じてる

(わかってる「むずかしいですね」で)

分かってる　「難しいですね」で

(かたづくほどかんたんじゃないことも)

片付くほど簡単じゃないことも

(だれもがみんなだいじなものをだきしめてる)

誰もがみんな大事なものを抱きしめてる

(ひとそれぞれのかちかんしあわせいきかたがある)

人それぞれの価値観　幸せ　生き方がある

(「ひとのきもちになってかんがえろ」といわれてはきたけど)

「他人の気持ちになって考えろ」と言われてはきたけど

(そうぞうをこえてこころはりかいしがたいもの)

想像を超えて　心は理解しがたいもの

(ながれぼしがきえるまたたくまにきえる)

流れ星が消える　瞬く間に消える

(こんどおなじちゃんすがきたら)

今度同じチャンスがきたら

(じぶんいがいのだれかのためにねがいごとをしよう)

自分以外の誰かのために　願い事をしよう

(くちがすべってきみをおこらせた)

口がすべって君を怒らせた

(でもいつのまにやらまたわらってくらしてる)

でもいつの間にやら　また笑って暮らしてる

(わかったろう)

分かったろう

(ぼくらはゆるしあうちからももってうまれてるよ)

僕らは許しあう力も持って産まれてるよ

(ひとまずそういうことにしておこう)

ひとまず　そういうことにしておこう

(それがにんげんのいいとこ)

それが人間の良いとこ