二年生のなりかた/SEE

(はるさきのみちのとちゅうでまちあわせ)

春先の 道の途中で待ち合わせ

(てもちぶさたまちあわせ)

手持ち無沙汰待ち合わせ

(はしりもしないしあるきもしないよ)

走りもしないし歩きもしないよ

(まちがいのわかるとここたえあわせ)

間違いの 分かるとこ答え合わせ

(ていりのないことだらけ)

定理のないことだらけ

(はずれもしないしあたりもないようなきょりじゃ)

外れもしないし あたりもないような距離じゃ

(てをふるのもちがうきがして)

手を振るのも違う気がして

(くちさきをついてでたきもち)

口先をついて出た気持ち

(きのはやいべるがなる)

気の早いベルが鳴る

(まだあなたがもっていたひみつはわかんないな)

まだ貴方が持っていた 秘密はわかんないな

(らいねんのはるがきたらはこばれてくるとおもっていたんだ)

来年の春が来たら 運ばれてくると思っていたんだ

(さみしくないからねたよりないみえにうつるかい)

寂しくないからね 頼りない見栄に映るかい

(もうにどとおなじようにかおらないまちをおもっている)

もう二度と同じように 香らない街を想っている

(ほんのまちがいでむすびついてしまったのだとしたら)

ほんの間違いで 結びついてしまったのだとしたら

(きょうかしょもなんにもつかえやしないといが)

教科書もなんにも 使えやしない問いが

(いくつもあってなんになるっていうんだろう)

いくつもあって 何になるっていうんだろう

(てをつないでまよわないでぼくのこえをわすれないで)

手を繋いで 迷わないで 僕の声を 忘れないで

(まきもどしてかわらないねさきにいなくなってしまう)

巻き戻して 変わらないね 先にいなくなってしまう

(そのひまで)

その日まで

(なんとなくきづいていたひみつはわかんないまんまだ)

なんとなく気づいていた 秘密はわかんないまんまだ

(らいねんのはるがきたらはこばれてくるとおもっていたんだ)

来年の春が来たら 運ばれてくると思っていたんだ

(さみしくないからね)

寂しくないからね

(たよりないみえにうつるかい)

頼りない見栄に映るかい

(もうにどとおなじように)

もう二度と同じように

(てをつないで)

手を繋いで

(まよわないで)

迷わないで

(まきもどして)

巻き戻して

(かわらないね)

変わらないね

(いちねんせいはしらないことだらけ)

一年生は知らないことだらけ