3000days

(いろのないせかいを　みたことが　いちどでもありますか？)

色彩のない世界を　見たことが　一度でもありますか？

(おれんじときいろのかだんは　ここにきのうまであったのに)

オレンジと黄色の花壇は　ここに昨日まであったのに

(ともしびがきえた　よるのなかでこえをころしたことは？)

灯が消えた　夜の中で声を殺したことは？

(ねむれないつめたい　ただ　さびしくて　ひざをかかえていた)

眠れない冷たい　ただ　淋しくて　ひざを抱えていた

(ふしぎだよね　どうしてなの)

不思議だよね　どうしてなの

(こんなこと　おこるはずなんてないと)

こんなこと　おこるはずなんてないと

(わらってみる　ゆめみてると　いいきかせてみるけれど　かわらない)

笑ってみる　夢見てると　言いきかせてみるけれど　変わらない

(３０００にちたっても　このとけいは　あのひのままとまってまっている)

3000日経っても　この時計は　あの日のまま止まって待っている

(あたりまえにかよってきたこうしゃ)

当たり前に通ってきた校舎

(おもいで　ぽろぽろ　こぼれる)

想い出　ぽろぽろ　こぼれる

(つやけしされた　ふうけいのなか　ひとみをとじてみると)

ツヤ消しされた　風景の中　瞳を閉じてみると

(まっかなゆうやけと　うかぶしまじま　だいすきなふるさと)

真っ赤な夕焼けと　浮かぶ島々　大好きな故郷

(ちんもくをしいられた　みたいで　ことばにはできなくて)

沈黙を強いられた　みたいで　言葉にはできなくて

(ふじょうり　ふびょうどう　このよのなかが　ときにはゆるせないよ)

不条理　不平等　この世の中が　時には許せないよ

(もうかえろう　うちにかえろう)

もう帰ろう　ウチに帰ろう

(つないだてのうえに　みずがかかった)

つないだ手の上に　水がかかった

(みあげてみる　しょっぱいみず　かなしそうにままが　ほほえんでいた)

見上げてみる　しょっぱい水　哀しそうにママが　微笑んでいた

(３０００にちすぎても　このまぶたはあなたのかおだけしか　うつらない)

3000日過ぎても　このまぶたはあなたの顔だけしか　映らない

(しあわせを　かみしめたあのひびの)

幸せを　かみしめたあの日々の

(あなただけが　あふれてる)

あなただけが　あふれてる

(３０００にちたっても　このとけいはあのひのままとまってまっている)

3000日経っても　この時計はあの日のまま止まって待っている

(あたりまえにかよってきたこうしゃ)

当たり前に通ってきた校舎

(おもいで　ぽろぽろ　こぼれる)

思い出　ぽろぽろ　こぼれる