百鬼夜行

(あれからおばけはびくともうごかない)

あれからお化けはびくとも動かない

(すがたをみせないかいぶつやひーろー)

姿を見せない怪物やヒーロー

(ぼくらはずいぶんおおきくなったけれど)

僕らは随分大きくなったけれど

(おとなのなかまになりきれないままだ)

大人の仲間になりきれないままだ

(かいめいされつくしたはずの)

解明され尽くした筈の

(せかいにおやすみ)

世界におやすみ

(かがくしゃねむりこけたら)

科学者 眠りこけたら

(さあさあつどえ)

さあさあ集え

(はじめよう)

はじめよう

(またおかしいよるがめぐるよ)

またおかしい夜が巡るよ

(ごーすとつれてって)

ゴースト連れてって

(まどのそとおどるのだあれ)

窓の外踊るのだあれ？

(きっとしょうねんしょうじょ)

きっと少年少女

(いつかちょっとずつわすれてって)

いつかちょっとずつ忘れてって

(おもいだせないなつがおわるだけ)

思い出せない夏が終わるだけ

(てれびはにぎわう)

テレビは賑わう

(くだらないすきゃんだるで)

くだらないスキャンダルで

(ものしりがおしたりありすと)

物知り顔したリアリスト

(ぼくらののみくだす)

僕らの飲み下す

(じょうしきやせきにんかんが)

常識や責任感が

(なつかしいけしきをふみあらすまえに)

懐かしい景色を踏み荒す前に

(かいめいされつくしたはずの)

解明され尽くした筈の

(せかいにおやすみ)

世界におやすみ

(てんぐにかっぱろくろくびも)

天狗に河童ろくろ首も

(さあさあつどえ)

さあさあ集え

(はじめよう)

はじめよう

(またおかしいよるがめぐるよ)

またおかしい夜が巡るよ

(ごーすとつれてって)

ゴースト連れてって

(まどのそとおどるのだあれ)

窓の外踊るのだあれ？

(きっとしょうねんしょうじょ)

きっと少年少女

(いつかちょっとずつわすれてって)

いつかちょっとずつ忘れてって

(おもいだせないなつがおわるだけ)

思い出せない夏が終わるだけ

(まためぐるまためぐる)

また巡る また巡る

(まためぐるおもいだして)

また巡る 思い出して

(かいめいされつくしたはずの)

解明され尽くした筈の

(せかいにおやすみ)

世界にお休み

(ふらんけんまじょぞんびもみんな)

フランケン 魔女 ゾンビも皆

(さあさあつどえ)

さあさあ集え

(はじめよう)

始めよう

(またおかしいよるがめぐるよ)

またおかしい夜が巡るよ

(ごーすとつれてって)

ゴースト連れてって

(まどのそとおどるのだあれ)

窓の外踊るのだあれ？

(きっとしょうねんしょうじょ)

きっと少年少女

(いつかちょっとずつわすれてって)

いつかちょっとずつ忘れてって

(おもいだせないなつがおわるけど)

思い出せない夏が終わるけど

(またおかしいよるをはじめよう)

またおかしい夜を始めよう

(もういちどつれてって)

もう一度連れてって

(まどのそととびだしたかげ)

窓の外飛び出した影

(きっとしょうねんしょうじょ)

きっと少年少女

(いつかちょっとずつわすれてって)

いつかちょっとずつ忘れてって

(おもいだせないなつがおわるだけ)

思い出せない夏が終わるだけ