プルマ・シエロ

(うつくしいひとよなぜなみだかくすの)

美しい人よ　なぜ涙　隠すの

(そのいたみぬぐうためにこのゆびがある)

その痛みぬぐうために　この指がある

(いとおしきひとよなぜこころさまよう)

愛おしき人よ　なぜ心　彷徨う

(そのやみをてらすためにこのこえがある)

その闇を照らすために　この声がある

(ふちどられてくおもいはがらすのはね)

縁どられてく想いは　ガラスの羽

(せつなさにふかれながらひとりこいをしる)

切なさに吹かれながら　ひとり恋を知る

(あいをだきしめてはばたくとりは)

愛を抱きしめて　羽ばたく鳥は

(かなしみのはねおとひろげ)

哀しみの羽音広げ

(まちわびたときをかけめぐるように)

待ちわびた時を　駆け巡るように

(あおくかさねあおうふたりのあいだ)

青く重ねあおう　ふたりの間

(えがいてくねがいのかなた)

描いてく　願いの彼方

(このままあなたとあしたのかぜになれたら)

このままあなたと　明日の風になれたら

(だれもふれられないけがれなきあのそらへと)

誰も触れられない　穢れなきあの空へと

(うるわしきひとよいまなにをみてるの)

麗しき人よ　今なにを見てるの

(とおざかるくものゆくえうたかたのゆめ)

遠ざかる雲の行方　うたかたの夢

(きりとられてくぐんじょうがとびたつとき)

切り取られてく群青が飛び立つとき

(せいじゃくをみあげながらひとりこいになく)

静寂を見上げながら　ひとり恋に泣く

(あいのてをとってはばたくとりは)

愛の手をとって　羽ばたく鳥は

(ためらいにわかれをつげて)

ためらいに　別れを告げて

(ほどかれたときをすべりゆくように)

ほどかれた時を　滑りゆくように

(とおくちかくなるふたつのかげは)

遠く近くなる　ふたつの影は

(いまもまだはぐれたままで)

今もまだ　逸れたままで

(あいたいをおもうあしたがゆるされるなら)

会いたいを思う　明日が許されるなら

(そっとはねをのばしてすべてつつんであげたい)

そっと羽を伸ばして　すべて包んであげたい

(あいをだきしめてはばたくとりは)

愛を抱きしめて　羽ばたく鳥は

(かなしみのはねおとひろげ)

哀しみの羽音広げ

(まちわびたときをかけめぐるように)

待ちわびた時を　駆け巡るように

(とわにささげようあなたがすきだ)

永久に捧げよう　あなたが好きだ

(かなわないこいだとしても)

叶わない　恋だとしても

(このままあなたとあしたのかぜになれたら)

このままあなたと　明日の風になれたら

(だれもふれられないけがれなきあのそらへと)

誰も触れられない　穢れなきあの空へと

(はてしなきあのそらへと)

果てしなきあの空へと