ボク時々、勇者

(おもいどおりなんていかないもので)

思い通りなんていかないもので

(これはもうなんどめかのこんてにゅー)

これはもう何度目かのコンテニュー

(だれだってそうだろぼくだってそうだよ)

「誰だってそうだろ 僕だってそうだよ」

(いいわけばかりうまくなってくいやだな)

言い訳ばかり上手くなってく 嫌だな

(ゆうしゃみたいになれたなら)

「勇者みたいになれたなら

(わるいやつをこらしめるんだと)

悪いやつを懲らしめるんだ」と

(あのひのぼくにわるいけれど)

あの日の僕に悪いけれど

(いまのぼくはただのむらびとａです)

今の僕はただの村人Aです

(もういやになるくらいいつもどおり)

もう嫌になるくらいいつも通り

(かわんないぼくらのひびに)

変わんない僕らの日々に

(ほこれるものなどなにひとつもなくても)

誇れるものなど何一つも無くても

(きのうのぼくにはじぬように)

昨日の僕に恥じぬように

(たとえゆうしゃにはなれなくても)

たとえ勇者にはなれなくても

(さがすよすてそこねたなけなしのゆうきを)

探すよ 捨て損ねたなけなしの勇気を

(のぞみどおりにすべていくなら)

「望みどおりにすべていくなら

(このせかいなんてこわしてしまおう)

この世界なんて壊してしまおう」

(だれだってそうだろぼくだってそうだよ)

誰だってそうだろ 僕だってそうだよ

(うつべきまおうはじぶんのなかにひそんでて)

討つべき魔王は自分の中に潜んでて

(ゆうしゃみたいになれたなら)

勇者みたいになれたなら

(だれかあいしてくれるかな)

誰か愛してくれるかな?

(そんなふうにしてつよくなっても)

そんな風にして強くなっても

(いつまでもぼくはただのよわむしさ)

いつまでも僕はただの弱虫さ

(もういやになるくらいいつもどおり)

もう嫌になるくらいいつも通り

(かわんないぼくらのひびに)

変わんない僕らの日々に

(いきをすることもめんどうになるけど)

息をすることも面倒になるけど

(あしたもぼくでいれるように)

明日も僕で居れるように

(まおうになんてまけやしないように)

魔王になんて負けやしないように

(さがすよすてそこねたなけなしのゆうきを)

探すよ 捨て損ねたなけなしの勇気を

(だれかをまもるせんしにも)

誰かを守る戦士にも

(きずをいやすまほうつかいにも)

傷を癒す魔法使いにも

(きみをわらわせるどうけしにもなれないまま)

君を笑わせる道化師にもなれないまま

(だれかにまもられながら)

誰かに守られながら

(いえないきずをかかえたままで)

癒えない傷を抱えたままで

(つくりわらいのよろいをきてたたかうよ)

作り笑いの鎧を着て戦うよ

(もういやになるくらいいつもどおり)

もう嫌になるくらいいつも通り

(かわんないぼくらのひびに)

変わんない僕らの日々に

(ほこれるものなどなにひとつもなくても)

誇れるものなど何一つも無くても

(きのうのぼくがくれたきょうを)

昨日の僕がくれた今日を

(あしたのぼくにわたさなくちゃね)

明日の僕に渡さなくちゃね

(さがすよすてそこねたなけなしのゆうきを)

探すよ 捨て損ねたなけなしの勇気を

(きえなかったゆうきを)

消えなかった勇気を