鳥籠の中

(はじまりのあいずそらをそめて)

始まりの合図　空を染めて

(うもれていくあやまちも)

埋もれて行く過ちも

(やがてなくすまでうそとおどって)

やがて失くすまで　嘘と踊って

(みみをふさげばいいだろう)

耳を塞げばいいだろう

(はいたことばからにじみだした)

吐いた言葉から滲みだした

(きまぐれないろさえも)

気まぐれな色さえも

(まざりあわずきえてしまうなら)

混ざり合わず消えてしまうなら

(くちをとじてしまえよ)

口を閉じてしまえよ

(すぎゆくきせついきをとめて)

過ぎ行く季節　息を止めて

(ながれるきおくもういちど)

流れる記憶　もう一度

(かさねてくあおぞらをよごした)

重ねてく青　空を汚した

(てにしたりそうのうらがわで)

手にした理想の裏側で

(くすんだこのめでみつめた)

くすんだこの目で見つめた

(せかいはいつもくるっていて)

世界はいつも狂っていて

(いいわけをさがしつづけた)

言い訳を探し続けた

(だれもいないばしょで)

誰もいない場所で

(ちえくらべをしようもとめるのなら)

知恵比べをしよう　求めるのなら

(くちていくかべのなか)

朽ちて行く壁の中

(おきざりにされたこたえをしめせ)

置き去りにされた答えを示せ

(いいわけはあとでいいだろう)

言い訳は後で良いだろう

(かんじたこえはとおざかっていく)

感じた声は遠ざかって行く

(おもいだせないもうにどと)

思い出せない　もう二度と

(うすれいくあかそらをきらって)

薄れ行く赤　空を嫌って

(そのとりかごにとじこめて)

その鳥籠に閉じ込めて

(よごれたこのてでつかんだ)

汚れたこの手で掴んだ

(りそうはいつもゆがんでいて)

理想はいつも歪んでいて

(いきさきをもとめつづけた)

行き先を求め続けた

(ただたしかなものは)

ただ確かな物は

(きみがのぞんだりそうと)

君が望んだ理想と

(すれちがってしまうのなら)

すれ違ってしまうのなら

(このこえをおいていこう)

この声を置いて行こう

(きぼうのすむばしょへ)

希望の住む場所へ

(くすんだこのめでみつめた)

くすんだこの目で見つめた

(せかいはいつもくるっていて)

世界はいつも狂っていて

(いいわけをさがしつづけた)

言い訳を探し続けた

(このとりかごのなか)

この鳥籠の中