シンメトリー

(けずられるばかりだ)

削られるばかりだ

(ふぇいくのえがおをきりうりして)

偽物(フェイク)の笑顔を切り売りして

(かわくばかりののどをいためてさけんでうたって)

乾くばかりの喉を 痛めて 叫んで 歌って

(きえたはずのぬるいきおくにうなされて)

消えたはずの温い記憶に魘されて

(あけがたにきみのゆめをみてた)

明け方に君の夢を見てた

(きずあとをたしかめあうように)

傷跡を確かめ合うように

(ふたりはこいにおちた)

二人は恋に落ちた

(せなかごしのこどうのおとをあわせて)

背中越しの鼓動の音を合わせて

(つぎはみうしなわないようにみみをすまして)

次は見失わないように 耳を澄まして

(だきしめてしまったら)

抱きしめてしまったら

(いつかはてばなすいたみをしる)

いつかは手放す痛みを知る

(きみをうしなうあしたをにくんでわすれてゆるして)

君を失う明日を 憎んで 忘れて 赦して

(つみをせおうふりをしてれば)

罪を背負うふりをしてれば

(すべてをばつとよんでいきていけるなんて)

すべてを罰と呼んで生きていけるなんて

(はりさけたむねにやさしさが)

張り裂けた胸に やさしさが

(こおりのようにしみる)

氷のように沁みる

(このさきずっときみのまえにたてるよう)

この先ずっと君の前に立てるよう

(かけがえのないきみとあいを)

かけがえの無い君と愛を

(ちかいをこめて)

誓いを込めて

(ひとりきりでいきるこどくをじゆうだと)

一人きりで生きる孤独を 自由だと

(いいきかせてよるのたびにないて)

言いきかせて 夜の度に泣いて

(きずあとをたしかめあうように)

傷跡を確かめ合うように

(ふたりはこいにおちた)

二人は恋に落ちた

(かけたままのこころをさがしもとめて)

欠けたままの心を探し求めて

(きみにたどりついたきせきをおぼえてて)

君に辿り着いた奇跡を 憶えてて

(ゆめでみたされないように)

夢で満たされないように

(たがいのはだにふれた)

互いの肌に触れた

(きみのねつがおしえてくれるいのちを)

君の熱が教えてくれる命を

(いつくしんでいられるように)

慈しんでいられるように

(きみといきるよ)

君と生きるよ