リフレインループ

(きっとわらえないな)

きっと笑えないな

(もしせかいがきれいなものになったとして)

もし世界が綺麗なものになったとして

(きみがここにいないのならこんながらくた)

君が此処に居ないのなら　こんながらくた

(いつくしんだゆうひ)

慈しんだ夕日

(かぞえるほどなぜだかとてもかなしくなる)

数えるほど何故だかとても悲しくなる

(えいえんなどはほしくないとうそまではいた)

永遠などは欲しくないと嘘まで吐いた

(そのながいゆびにめくられたほんはさ)

その長い指に捲られた本はさ

(２１５ぺーじでとまっていて)

215頁で止まっていて

(らすとしーんはたぶんいっしょうやってこないよ)

ラストシーンは多分一生やって来ないよ

(なぞるもじがゆれてる)

なぞる文字が揺れてる

(いつしかまたあいをしって)

いつしか　また愛を知って

(このこうけいもあせていくのかな)

この光景も褪せていくのかな

(ひとりかかえたひざにきすを)

一人抱えた膝にキスを

(あたたかなゆめのなかで)

温かな夢の中で

(たよりないざんぞう)

頼りない残像

(つなぎとめてきみのなまえをかさねてみた)

繋ぎ止めて君の名前を重ねてみた

(さようならもうまくできないそんなぼくだよ)

さようならもうまくできない　そんな僕だよ

(そっときりとるから)

そっと切り取るから

(きみのかげもかみもまつげもわすれぬよう)

君の影も髪も睫毛も忘れぬよう

(なんじゅうにもかぎをかけてしまっておきたい)

何重にも鍵をかけて仕舞っておきたい

(とおりすぎていくみじかすぎたなつを)

通り過ぎていく短過ぎた夏を

(おりこうにみおくってまったつづき)

お利口に見送って待った続き

(えんどろーるすらうつしそこねたてーぷ)

エンドロールすら映し損ねたテープ

(まもるみたくたばねた)

護るみたく束ねた

(そのうちまたつづるんだ)

その内　また綴るんだ

(いえないままでとけたこくはくも)

言えないままで溶けた告白も

(まぶたおろせばいまもふたり)

瞼下ろせば今も二人

(てをむすびねむれるからああ)

手を結び眠れるから　ああ

(いつしかまたあいをしって)

いつしか　また愛を知って

(このこうけいもあせていくの？)

この光景も褪せていくの？

(あしたもただくりかえす)

明日もただ繰り返す

(みえないきせつきみがよんだぼく)

見えない季節　君が呼んだ僕

(しずむよるにあやされながら)

沈む夜にあやされながら

(あまやかなゆめをみてる)

甘やかな夢を見てる