ナミヤ雑貨店の奇蹟タイピング
まったり、ゆったり、のんびりと
やって行きましょう。
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問題文
(あばらやにいこう、といいだしたのはしょうただった。)
あばらやに行こう、といいだしたのは翔太だった。
(てごろなあばらやがあるんだ、と。)
手頃なあばらやがあるんだ、と。
(「なんだよ、それ。てごろなあばらやって」)
「何だよ、それ。手頃なあばらやって」
(あつやは、こがらなうえに、)
敦也は、小柄なうえに、
(かおにまだしょうねんっぽさののこる)
顔にまだ少年っぽさの残る
(しょうたをみおろした。)
翔太を見下ろした。
(「てごろっていったらてごろだ。)
「手頃っていったら手頃だ。
(みをひそめるのにちょうどいいっていういみだ。)
身を潜めるのにちょうどいいっていう意味だ。
(したみにきたとき、たまたまみつけたんだ。)
下見に来た時、たまたま見つけたんだ。
(まさか、ほんとうにつかうことになる)
まさか、本当に使うことになる
(とはおもわなかったけどさ」)
とは思わなかったけどさ」
(「ごめんな、ふたりとも」)
「ごめんな、二人とも」
(こうへいがおおきなしんたいをちぢこまらせた。)
幸平が大きな身体を縮こまらせた。
(みれんがましいめで、よこにとまって)
未練がましい目で、横に停まって
(いるきゅうがたのくらうんをみつめている。)
いる旧型のクラウンを見つめている。
(「まさかこんなところで、ばってりーが)
「まさかこんなところで、バッテリーが
(あがっちゃうとはゆめにもおもわなかった」)
上がっちゃうとは夢にも思わなかった」
(あつやはためいきをついた。)
敦也はため息をついた。
(「いまさら、そんなことをいったって、)
「今さら、そんなことをいったって、
(どうしようもねえよ」)
どうしようもねえよ」
(「でも、どういうことなのかな。)
「でも、どういうことなのかな。
(ここへくるまではなんのもんだいもなかったのに。)
ここへ来るまでは何の問題もなかったのに。
(らいとをつけっぱなしに)
ライトを点けっぱなしに
(していたわけでもないしてんてんてん」)
していたわけでもないし……」
(「じゅみょうだよ」しょうたがあっさりといった。)
「寿命だよ」翔太があっさりといった。