かくれんぼのあとに

(あせないゆめのあとにきみはなにをおもうの)

褪せない夢の跡に君は何を思うの？

(なにもはなせないならかくしておけばいいよ)

何も話せないなら 隠しておけばいいよ

(さびしいきもちはそっとたのしいきもちはずっと)

寂しい気持ちはそっと 楽しい気持ちはずっと

(なにもしなくていいよずっとかくれていてね)

何もしなくていいよ ずっと隠れていてね

(しられたくないことひとつもないけど)

知られたくないこと 一つもないけど

(しられたくないのはきみだから)

知られたくないのは 君だから

(きみのことなんてひとつもしらない)

君のことなんて一つも知らない

(それでもいいのはきみだから)

それでもいいのは 君だから

(あおいそらしろいくもこどもみたいなかおでわらう)

青い空 白い雲 子供みたいな顔で笑う

(それがすてきなんでしょう)

それが素敵なんでしょう？

(あめがふるそらにまではれてという)

雨が降る空にまで「晴れて」と言う

(そんなこころがむねをさしてしまうの)

そんな心が胸を刺してしまうの

(ねえさめないゆめのなかできみはなにをおもうの)

ねえ 覚めない夢の中で君は何を思うの？

(なにもはなせないならかくしておけばいいよ)

何も話せないなら 隠しておけばいいよ

(かなしいきもちはいっそうれしいきもちはぎゅっと)

悲しい気持ちはいっそ 嬉しい気持ちはぎゅっと

(なにもしなくていいよずっとかくれていてね)

何もしなくていいよ ずっと隠れていてね

(しりたいことならいくつもあるから)

知りたいことならいくつもあるから

(いつかおしえてねやくそくをしようね)

いつか教えてね 約束をしようね

(それはたぶんかなわないきがするけれど)

それは多分叶わない気がするけれど

(きみがそういうのなら)

君がそう言うのなら

(ふりしきるこのあめにかさをさすきみのことばが)

降りしきるこの雨に傘を差す君の言葉が

(ぼくをわすれさせていた)

僕を忘れさせていた

(ああかれないはながそっときみのほおをなでた)

ああ 枯れない花がそっと君の頬を撫でた

(ぼくらしかしらないたあいのないひめごと)

僕らしか知らない 他愛のない秘め事

(かなしいきもちもずっとさびしいきもちもずっと)

悲しい気持ちもずっと 寂しい気持ちもずっと

(ぼくにはみえていたようそがにがてなのも)

僕には見えていたよ 嘘が苦手なのも

(かくれんぼはきょうでさいごみつけだしてみせるよ)

かくれんぼは今日で最後 見つけ出してみせるよ

(そしてさいごにはねきみにこういうからさ)

そして最後にはね 君にこう言うからさ

(ぼくのまえではずっとこころをかくさないでいて)

「僕の前ではずっと、心を隠さないでいて」

(はずかしいことばもかくしきれやしないよ)

恥ずかしい言葉も隠し切れやしないよ