人生はコメディ/カンザキイオリ

(きぼうなんてものぜんぶむだだ)

希望なんてもの全部無駄だ

(だってひとはいずれきえるから)

だって人はいずれ消えるから

(それにいちはやくきづいたぼくらはなんだってできる)

それに一早く気付いた 僕らは何だって出来る

(せみがなくいなかみちをはえがまうがいとうのうみを)

蝉が鳴く田舎道を 蝿が舞う街灯の海を

(ぼくらはしにばしょをさがしたびをする)

僕らは死に場所を探し旅をする

(るぴなすのむねにねむってあまぞらのねつとおどって)

ルピナスの胸に眠って 雨空の熱と踊って

(みつのにおいがかなでるみちをあるく)

蜜の匂いが奏でる道を歩く

(きみのめがねはふきとんでさびしさをはだにすがって)

君の眼鏡は吹き飛んで 寂しさを肌にすがって

(ここにいるしょうめいをさがしている)

ここに居る証明を探している

(さよなら)

さよなら

(ぼくらはじんせいをすてた)

僕らは人生を捨てた

(はがれたばけのかわをくった)

剥がれた化けの皮を喰った

(いまならどこにだっていける)

今ならどこにだって行ける

(じんせいはこめでぃ)

人生はコメディ

(しょうどうのすとーりー)

衝動のストーリー

(じんせいのえねみー)

人生のエネミー

(こっけいなぐろーりー)

滑稽なグローリー

(つぐないなんてうそだまちがいがあってとうぜんだ)

償いなんて嘘だ 間違いがあって当然だ

(かみさまはきみだけだそれいがいぜんぶごみくずだ)

神様は君だけだ それ以外全部ゴミクズだ

(しにばしょをさがしあるいたいまだけはまだしねなかった)

死に場所を探し歩いた 今だけはまだ死ねなかった

(ぼくらはみんなせんたくのじゆうがあるから)

僕らはみんな選択の自由があるから

(どろにまみれてわらったやけんをくらってなげいた)

泥にまみれて笑った 野犬を食らって嘆いた

(ことばにかちはないけどきみだけはしんじつなんだ)

言葉に価値はないけど 君だけは真実なんだ

(せんろをあるくすがたがえいがのかっとみたいで)

線路を歩く姿が 映画のカットみたいで

(これがどっきりならほんとうわらえるよ)

これがドッキリなら本当笑えるよ

(これからぼくらはしょうらいをすてる)

これから僕らは将来を捨てる

(よごれたこころだってわかってる)

汚れた心だってわかってる

(いまならどこにだっていける)

今ならどこにだって行ける

(じんせいはこめでぃ)

人生はコメディ

(あいしゅうのすとーりー)

哀愁のストーリー

(さんげきのあいろにー)

惨劇のアイロニー

(こうかいのせおりー)

後悔のセオリー

(はえとともにいきてせみとともにしんで)

蝿と共に生きて 蝉と共に死んで

(あきぞらのうみとともにぼくらはまう)

秋空の海と共に僕らは舞う

(さいしゅうかいをめざせじょうしきぜんぶわらえ)

最終回を目指せ 常識全部笑え

(さまようなつのうみにしんきろうのさきにぼくらがえがいたけつまつがある)

彷徨う夏の海に蜃気楼の先に 僕らが描いた結末がある

(さよなら)

さよなら

(ぼくらはじんせいをすてた)

僕らは人生を捨てた

(よごれたぬけがらをまとった)

汚れた抜け殻を纏った

(これからぼくらはこうかいでねむる)

これから僕らは後悔で眠る

(いまならどこにだっていける)

今ならどこにだって行ける

(じんせいはこめでぃ)

人生はコメディ

(じんせいはこめでぃ)

人生はコメディ

(じんせいはこめでぃ)

人生はコメディ

(じんせいはこめでぃ)

人生はコメディ

(じんせいはこめでぃ)

人生はコメディ