もしも(カルテット)

(かなわないとわかっている)

叶わないと　分かっている

(それでももしひとこといえたら)

それでももし一言　言えたら

(なにをいおう)

なにを言おう？

(なんていおう)

なんて言おう？

(どうしていいかわからない)

どうしていいか　わからない

(もしあたしのこころのこえ あなたがもしきいてくれるなら)

もしあたしの心の声 あなたがもし聞いてくれるなら

(むねにひめたこのおもいを すぐにあなたはきづくはず)

胸に秘めた　この想いを すぐにあなたは気付くはず

(ことばにできない あたしのねがいが)

言葉にできない あたしの願いが

(いつかはあなたに とどきますように)

いつかはあなたに 届きますように

(なぜあのこにこんなにこころひかれる)

なぜあの子にこんなに心惹かれる

(なぜあのときとおなじきもちになる)

なぜあの時と同じ気持ちになる

(きみのまなざしはときをとめる)

君の眼差しは時を止める

(まるであのひのはまべのように)

まるであの日の浜辺のように

(むねに)

胸に

(このあたしのむねのいたみ)

このアタシの胸の痛み

(あなたがきづいてくれるのなら)

あなたが気付いてくれるのなら

(わかっているかなわないと)

分かっている　叶わないと

(でもつたえることできたら)

でも伝えることできたら

(ああこのおもいとどくなら)

ああ　この想い届くなら

(ついにあすおうじはおきさきをえらぶ)

ついに明日　王子はお妃を選ぶ

(くにじゅうのおひめさまとたたかうなんて)

国中のお姫様と戦うなんて...

(かみさまどうかちいさなにんぎょひめにちからを)

神様　どうか小さな人魚姫に力を...

(かなわないとわかっている)

叶わないと分かっている

(それでももしちからになれたら)

それでももし力になれたら

(なにができるいまのぼくに)

なにができる？　今の僕に...

(きみのせなかをただみつめ)

君の背中をただ見つめ

(みまもることしかできない)

見守ることしかできない

(きずつけるつもりじゃなかったそれなのに)

傷つけるつもりじゃなかった　それなのに

(わたしはただおまえのことが)

私はただお前のことが

(ねがい)

願い...

(このねがいが)

この願いが...

(このねがいが)

この願いが...

(かなう)

叶う...

(このねがいがかなうのなら)

この願いが叶うのなら

(なら)

なら...

(やりなおせるのならば)

やり直せるのならば

(あとのこり)

あと残り

(あとのこりいちにちであたしは)

あと残り一日であたしは...

(りかいしたい)

理解したい

(あなたのこと)

あなたのこと

(きみのことをまもりたい)

君のことをまもりたい

(まもりつづけるそれだけを)

守り続けるそれだけを...

(あしたはさいごのいちにち)

明日は最後の一日

(ぼくは)

僕は...

(このおもいとどくのなら)

この想い届くのなら

(あしたがおわれば うしなうのかあのこを)

明日が終われば 失うのかあの子を

(どうか)

どうか...

(どうか)

どうか...

(どうか)

どうか...