私は私でよかった

(ちいさいころにゆめみたことなの おはなになりたいと)

小さいころに夢見たことなの お花になりたいと

(でもはなのいのちはみじかいものよ)

でも花の命は短いものよ

(だからあたしでいい)

だからアタシでいい

(どこをむいてもやみばかりで きぶんがしずんだとき)

どこを向いても闇ばかりで 気分が沈んだとき

(ことりになってそらをとぶゆめ みるのはすてきなこと)

小鳥になって空を飛ぶ夢 見るのはステキなこと

(ゆめのなかではいつでもなんにでも すぐになれるのよ)

夢の中ではいつでもなんにでも すぐになれるのよ

(でもいちばんいいのはじぶんじしんよ)

でも一番いいのは自分自身よ

(だからあたしでいい)

だからアタシでいい

(かすばーとさん)

カスバートさん！

(どうどうぱーる)

どうどうパール

(このみちはおじさんのうちにつづくみち)

この道はおじさんの家に続く道？

(ああそうだよ)

ああ　そうだよ

(ざんねんだわあかいみちだなんて)

残念だわ...赤い道だなんて...

(このみちはきにいらんかな)

この道は気に入らんかな

(かすばーとさん このいろなにいろだとおおもいになる)

カスバートさん この色　何色だとお思いになる？

(ええそうさなあ)

ええ？　そうさなあ...

(これあかだろうがちがうかね)

これ赤だろうが　違うかね？

(そうなの)

そうなの

(あかげとそばかすが あたしのしょうがいのかなしみのたねなの)

赤毛とそばかすが アタシの生涯の悲しみの種なの

(でもこのみちはどうしてあかいの)

でもこの道はどうして赤いの？

(ええそれは)

ええ...それは...

(つちのなかのてつぶんがさびるからだって きいたことがあるがね)

土の中の鉄分がさびるからだって 聞いたことがあるがね

(まあほんとうじゃあるまい)

まあ本当じゃあるまい

(なにかひみつがあるはずわかるのよ)

何か秘密があるはず分かるのよ

(はるかむかしのこと)

はるか昔のこと

(はげしいいくさがながくつづいて ひげきがおきました)

激しい戦が長く続いて 悲劇が起きました

(ゆうきあふれるわかものたちが このとちにたおれた)

勇気あふれる若者たちが この土地に倒れた

(ながれたちしおのうらみふかく だいちをあかくそめた)

流れた血潮の恨み深く 大地を赤く染めた

(どうやらとけたわ れきしのひみつが)

どうやら解けたわ 歴史の秘密が

(なぞはついにきえたわ)

謎はついに消えたわ

(なるほどそいつはもっともらしいな)

なるほど　そいつはもっともらしいな

(さあいこうかぱーる)

さあ　行こうかパール！

(だからあたしはいついつまでも)

だからアタシはいついつまでも

(いまのあたしでいい)

今のアタシでいい