意味が分かると怖い話52　概要欄に説明あり

(これは、おれがたくはいぎょうしゃではたらいていたときのはなしだ。)

これは、俺が宅配業者で働いていた時の話だ。

(おれはそのぎょうしゃでどらいばーとしてはたらいていた。)

俺はその業者でドライバーとして働いていた。

(にもつをとどけるひとだ。)

荷物を届ける人だ。

(あるひ、２０かいだてのまんしょんにとどけもののしていがあった。)

ある日、20階建てのマンションに届け物の指定があった。

(とどけさきは１９かいのへやだった。)

届け先は19階の部屋だった。

(かいだんでいくのはさすがにたいりょくがもたないので、)

階段で行くのはさすがに体力が持たないので、

(もちろんえれべーたーをつかうことにした。)

もちろんエレベーターを使うことにした。

(そのまんしょんにはえれべーたーがふたつあったのだが、)

そのマンションにはエレベーターが二つあったのだが、

(ひとつはしゅうりちゅうでつかえなかったので、)

一つは修理中で使えなかったので、

(もうひとつのえれべーたーをつかって１９かいまであがることにした。)

もう一つのエレベーターを使って19階まで上がることにした。

(とどけさきのじゅうにんはそれはびじんだった。)

届け先の住人はそれは美人だった。

(とてもたおやかなふんいきをまとっていたよ。)

とてもたおやかな雰囲気をまとっていたよ。

(それほどびじんだったんだ。)

それほど美人だったんだ。

(そんなびじんだったからなんだろうか。)

そんな美人だったからなんだろうか。

(おれはきんちょうして、)

俺は緊張して、

(じゅりょういんをかいてもらうときにわたしたぼーるぺんをかいしゅうしそこねてしまった。)

受領印を書いてもらう時に渡したボールペンを回収し損ねてしまった。

(おれはそのときはきづいていなかったのだが、)

俺はそのときは気付いていなかったのだが、

(えれべーたーをおりてすぐにとらっくへもどったとき)

エレベーターを降りてすぐにトラックへ戻った時

(うしろからこえがした)

後ろから声がした

(「わすれものですよー！」)

「忘れものですよー！」