緋に燃える瞳／クラピカ（沢城みゆき）

(ほこりたかきかなしみわかれとであいのさき)

誇り高き悲しみ　別れと出会いの先

(ただときはすぎゆけどなおくりかえされるあやまち)

ただ時は過ぎ行けど　尚、繰り返される過ち

(しずかにかたりかけるせんじんたちのさけび)

静かに語り掛ける　先人たちの叫び

(おともなくこだまするいきひそめときをまつはなのように)

音もなくこだまする　息潜め時を待つ花のように

(いしをつぐものにたくされたれきしのひかりとやみ)

遺志を継ぐ者に託された　歴史の光と闇

(まなざしのうらがわにひめたねがい)

眼差しの裏側に秘めた願い

(あかくあかくあかくもえさかる)

赤く　赤く　赤く　燃え盛る

(あかしけっしてけっしてたやさぬように)

証　決して　決して　絶やさぬように

(このいかりやどしたひのひとみにちかおう)

この怒り宿した　緋の瞳に誓おう

(すくいがたきくるしみむねんとちるたましい)

救いがたき苦しみ　無念と散る魂

(わかちあいたたえようなおけだかくのこるかがやき)

分かち合い　讃えよう　尚、気高く残る輝き

(うちにひめたかんじょうおさえきれぬげきじょう)

内に秘めた感情　抑えきれぬ激情

(とどきそうでとどかないよせてはかえすさざなみのように)

届きそうで届かない　寄せては返すさざ波のように

(つみぶかきものにかせられたつぐないきれぬみらい)

罪深き者に課せられた　償いきれぬ未来

(むねのおくふかくきざまれたけつい)

胸の奥　深く刻まれた　決意

(あかくあかくあかくもえさかる)

赤く　赤く　赤く　燃え盛る

(しせんけっしてけっしてそらさぬように)

視線　決して　決して　逸らさぬように

(このいのりやどしたひのひとみをとわに)

この祈り宿した　緋の瞳を永久に

(ちらばるむすうのひとみからまるくものいと)

散らばる無数の瞳　絡まる蜘蛛の糸

(とうときいのちのすくいのためならわたしのはてなどおしくない)

尊き命の救いのためなら　私の果てなど　惜しくない

(あつくあつくあつくもえたぎる)

熱く　熱く　熱く　燃え滾る

(おもいけっしてけっしてあせぬように)

想い　決して　決して　褪せぬように

(あかくあかくあかくもえさかる)

赤く　赤く　赤く　燃え盛る

(あかしけっしてけっしてたやさぬように)

証　決して　決して　絶やさぬように

(このいのりやどしたひのひとみにちかおう)

この祈り宿した　緋の瞳に誓おう