夜を駆ける＜スピッツ＞

(とがないつよがりうそでぬりかためたへや)

研がない強がり　嘘で塗りかためた部屋

(ぬけだしてみあげたよぞら)

抜け出して見上げた夜空

(よじれたかなあみをいつものようにとびこえて)

よじれた金網を　いつものように飛び越えて

(かたいほどうをかけていく)

硬い舗道をかけていく

(にてないぼくらはほそいいとでつながっている)

似てない僕らは　細い糸で繋がっている

(よくあるあかいやつじゃなく)

よくある赤いやつじゃなく

(おちあったばしょはおおきなきもざわめきやんで)

落ち合った場所は　大きな木も騒めき　やんで

(ふたりのこきゅうのおとだけがしみていく)

二人の呼吸の音だけが浸みていく

(きみとあそぶだれもいないしがいち)

君と遊ぶ　誰もいない市街地

(めとめがあうたびわらう)

目と目が合うたび笑う

(よるをかけていくいまはうたないで)

夜を駆けていく　今は撃たないで

(とおくのあかりのほうへかけていく)

遠くの灯りの方へ　駆けていく

(かべのらくがきいつしかとまったとけいが)

壁の落書き　いつしか止まった時計が

(えいえんのじゆうをあたえる)

永遠の自由を与える

(ころがったせなかつめたいこんくりーとのかんじ)

転がった背中　冷たいコンクリートの感じ

(あまくてにがいべろのさきもういちど)

甘くて苦いベロの先　もう一度

(でたらめにかいたばらいろのそうぞうず)

でたらめに描いた　バラ色の想像図

(にしにいなずまひかる)

西に稲妻　光る

(よるをかけていくいまはうたないで)

夜を駆けていく　今は撃たないで

(ほろびのさだめやぶってかけていく)

滅びの定め破って　駆けていく

(きみとあそぶだれもいないしがいち)

君と遊ぶ　誰もいない市街地

(めとめがあうたびわらう)

目と目が合うたび笑う

(よるをかけていくいまはうたないで)

夜を駆けていく　今は撃たないで

(とおくのあかりのほうへかけていく)

遠くの灯りの方へ　駆けていく