アマテラス

(こころがふわりふゆうかんただようゆうれい)

心がふわり　浮遊感　漂う　幽霊

(そんざいしてまだいきをするからだ)

存在してまだ　息をする　身体

(なじめなかったよわかったんだふてきごうでした)

なじめなかった　弱かったんだ　不適合でした

(さよならさよなら)

さよなら　さよなら

(かいさつぐちをぬけたらとおりあめのにおい)

改札口を抜けたら　通り雨のにおい

(いっしんふらんにいきをすうけれど)

一心不乱に息を吸う　けれど

(ひかりのあたらないまんげきょうのなかとじこめた)

光りのあたらない　万華鏡の中　閉じ込めた

(じゃまだよってものは)

邪魔だよって　モノは

(ころがるからだいたみのらんしゃなんぜんかいくとうがとまる)

転がる身体　痛みの乱射　何千回　駆動が止まる

(やくめをおえたきょうのできごとはだれにもあえずきえていく)

役目を終えた　今日の出来事は　誰にも会えず消えていく

(どうしたらよかったんだろう)

どうしたら　よかったんだろう

(どうしてもわからないまま)

どうしても　わからない　まま

(かみさまぼくはしにましたいまもひとりぼっちです)

神様　僕は死にました　今もひとりぼっちです

(まんげきょうのなかうちがわにいます)

万華鏡の中　内側にいます

(あわれみまみれでまえもうしろもくらやみです)

哀れみまみれで　前も後ろも暗闇です

(くずれたぼくのあしもと)

崩れた　僕の足下

(きえたいだけどきえたくないよ)

消えたい　だけど　消えたくないよ

(どこかにだれかいませんか)

どこかに　だれか　いませんか

(あいたいけれどじぶんしかいない)

会いたい　けれど　自分しかいない

(どこだよここひかりをくれ)

どこだよ　ここ　光をくれ

(とびこんださきにぼくが)

飛び込んだ　先に僕が

(もとめたものこれじゃない)

求めたモノ　これじゃない

(たとえばあまてらすひかりになれたら)

例えば天照らす　光になれたら

(くるしいことなどなにもないはずだろう)

苦しいことなど何もないはずだろう

(からだはぼくをしっていてなんぜんねんとうけついで)

身体は僕を知っていて　何千年と受け継いで

(てとちをつないできたんだたいようのあるばしょで)

手と血を繋いできたんだ　太陽のある場所で

(しんじてきたんだずっとわかちあってきたんだ)

信じてきたんだ　ずっと　分かち合ってきたんだ

(いきているときがあることで)

生きている「時」があることで

(ひかりをこえるしんそくをもってまたたくいのちそれがこころ)

光を超える　神速を持って　瞬く命　それが心

(だいすきだったことおもいだしてひかりになれるそれがこころ)

大好きだった　こと　思い出して　光になれる　それが心

(やっときづいたかえるべきとこにかけつけたいとおもいだした)

やっと気付いた　帰るべき所に　駆けつけたいと思い出した

(あなたのまえでいきるだれかがいきぬくためにあなたもいる)

あなたの前で　生きる誰かが　生き抜くために　あなたもいる

(ぼくもいたいそうでありたい)

僕も居たい　そうで在りたい

(いのちがあるいまのうちに)

命がある　「今」のうちに

(たとえばあまてらすひかりになってもゆくえをあらわすたいようはぼくだ)

例えば天照　光になっても　行方を表す　太陽は僕だ

(あまてらす)

アマテラス

(かいさつぐちをぬけたらとおりあめのにおい)

改札口を抜けたら　通り雨のにおい

(いっしんふらんにいきをするけれど)

一心不乱に息をする　けれど

(なれないこきゅうがかこのぼくをしめつけたこと)

慣れない呼吸が　過去の　僕を締め付けたこと

(なんどもかんじたよ)

何度も感じたよ