エレ・アヴァンギャルド

(じゅぶないるじみたうんめいにおちてあつらえられたあかいいと)

ジュブナイルじみた運命に堕ちて　誂えられた赤い糸

(ごせんふじょうのめるへんきねまでくるわせてよるらりらあいしゅうか)

五線譜上のメルヘンキネマで　狂わせてよるらりら哀愁歌

(ねくらくらくにきせいばせいじゃっきーなわんるーむしゅうきょうでおどりましょう)

根暗苦楽に奇声罵声　ジャッキーなワンルーム宗教で踊りましょう

(いちがんれふののうりにやきつくぴんとがずれたしれごとを)

一眼レフの脳裏に焼き付く　ピントがズレた痴れ事を

(こんなせかいほろんでしまえばいいのに)

こんな世界　滅んでしまえばいいのに

(だけどそれじゃきみとむすばれないわ)

だけどそれじゃ　キミと結ばれないわ

(ねえつみなきみのせかいでしばっておきざりにして)

ねえ　罪な君の世界で　縛って置き去りにして

(ときのはりにてじょうをかけてかじるきんじられたかじつ)

時の針に手錠をかけて　齧る禁じられた果実

(ふれたいのいたいとわかっててもそのとげだらけのこころに)

触れたいの　痛いとわかってても　その棘だらけの心に

(かみさまさえみたことないひみつのくちづけをもとめてる)

神様さえ見たことない　秘密のくちづけを求めてる

(ぺてんびよりのごごよじすぎにかたることばはほんとうのうそ)

ペテン日和の午後四時過ぎに　語る言葉は本当の嘘

(たんちょうなかけひきためらうしせんかみをきったのきづいてよ)

単調な駆け引き　ためらう視線　髪を切ったの気付いてよ

(ここはゆうれいげきじょうだあきあきなえでんのぎきょく)

ここは幽霊劇場だ　飽き飽きなエデンの戯曲

(へびよわたしのてをひいてらくえんのそとをおしえてよ)

蛇よ私の手を引いて　楽園の外を教えてよ

(ねえつみなきみにせいさいをでざいあへつきおとして)

ねえ　罪なき身に制裁を　デザイアへ突き落として

(るーざーようのくびわをしてこどくなすてーじでおどる)

ルーザー用の首輪をして　孤独なステージで踊る

(わらえないねあいをかたりかいならすならすきにして)

笑えないね 愛を騙り 飼い慣らすなら好きにして

(つぎはぎしたちかいなんてむだむだむだむだなすとらてじー)

継ぎ接ぎした誓いなんて 無駄 無駄 無駄 無駄なストラテジー

(ゆめみがちなだれかのざれごとをきいて)

夢見がちな誰かの戯言を聞いて?

(こいにおぼれここでしんじゅうしよう)

恋に溺れ 此処で心中しよう

(ねえうそだらけのせかいでほんとうのこえをきかせて)

ねえ 嘘だらけの世界で 本当の声を聞かせて

(なにものにもなれないけどきみだけのものにならねえ)

何者にもなれないけど キミだけのものになら ねえ

(ねえつみなきみのせかいでしばっておきざりにして)

ねえ　罪な君の世界で　縛って置き去りにして

(ときのはりにてじょうをかけてかじるきんじられたかじつ)

時の針に手錠をかけて　齧る禁じられた果実

(しにとどくもうどくのよくでまわるのわーるのわるつだ)

死に届く猛毒の欲で 廻るノワールのワルツだ

(かみさまさえねたむようなほらあヴぁんぎゃるどなしゅうまくを)

神様さえ妬むような ほらアヴァンギャルドな終幕を