名前のない青
歌詞(問題文)
(こどくのうちにためこんだくうそうのたぐい)
孤独の内に溜め込んだ空想の類
(どうしたってずっとことばにできずに)
どうしたってずっと言葉にできずに
(おさなさゆえ、ちいさなこのりょうてから)
幼さ故、小さな子の両手から
(あふれてついにはきゃんばすをうめつくした)
溢れてついにはキャンバスを埋め尽くした
(すいへいせんからにじむようで)
水平線から滲むようで
(ひえきったほおをつたうような)
冷え切った頬を伝うような
(あたたかなそのいろがぼくのこえになっていく)
暖かなその色が僕の声になっていく
(そうぞうがげんじつをりょうがして、おもくたれたくもがちった)
想像が現実を凌駕して、重く垂れた雲が散った
(そのけしきをのこせたなら)
その景色を遺せたなら
(せんねんごのしらないだれかのめに、ぼくのこえがつきささるような)
千年後の知らない誰かの目に、僕の声が突き刺さるような
(あざやかないろ、それはまだなまえのないいろ)
鮮やかな色、それはまだ名前のない色
(こどくのうちにためこんだくうそうのたぐい)
孤独の内に溜め込んだ空想の類
(だれかとわけあうことすらできずに)
誰かと分け合うことすらできずに
(こころのおくそこでいまもうごめいてる)
心の奥底で今も蠢いてる
(なまえをもたないこのかんじょうをなんとよぼうか)
名前を持たないこの感情を何と呼ぼうか
(わすれないように)
忘れないように
(なくさないように)
失くさないように
(あしたをうれいたはるのようで)
明日を憂いた春のようで
(このみにはしるみゃくのような)
この身に走る脈のような
(やわらかなそのいろでぼくはぼくになっていた)
柔らかなその色で僕は僕になっていた
(まっしろなきゃんばすにぶつけたみらいは)
真っ白なキャンバスにぶつけた未来は
(いつしかいのちになって、ぼくがいきたあかしになる)
いつしか命になって、僕が生きた証になる
(せんねんごのしらないだれかのせいを、こんていからくつがえすような)
千年後の知らない誰かの生を、根底から覆すような
(あざやかないろ、いきをのむほどうつくしくて)
鮮やかな色、息を飲むほど美しくて
(きっと、それはまだなまえのないあおだった)
きっと、それはまだ名前のない青だった
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