着火

(ごごさんじめをさます)

午後三時目を覚ます

(むだにしたじかんとがいのないげんじょうに)

無駄にした時間と害の無い現状に

(もうぜんぶぜんぶいやになる)

もう全部全部嫌になる

(いっぽんすってがむをかみはきすてて)

一本吸ってガムを噛み吐き捨てて

(きょうがおわっていくけんたいかんに)

今日が終わっていく倦怠感に

(うおうさおうしてきづきゃｇｏｏｄｎｉｇｈｔ)

右往左往して気づきゃgood night

(がんめんてらすらいとｏｆｉｐｈｏｎｅ)

顔面照らすライト of iPhone

(がめんにはたっぷかせぐためのりょうきょくろん)

画面にはタップ稼ぐための両極論

(もうほんとほんといやになる)

もうホントホント嫌になる

(じんせいだってこのときのひきのばし)

人生だってこの時の引き延ばし

(あっというまにおわってしまうんだって)

あっという間に終わってしまうんだって

(ふときづいたしゅんかん)

ふと気づいた瞬間

(わかってどうかぼくのことを)

分かってどうか僕の事を

(さけんでいるんだぼくはここだ)

叫んでいるんだ僕はここだ

(だまってないてごまかす)

黙って泣いて誤魔化す

(なんてまねばっかだけど)

なんて真似ばっかだけど

(あのひともったはーとのひと)

あの日灯ったハートの火と

(ぶじょくとやゆのあめのなかに)

侮辱と揶揄の雨の中に

(なげすてためんそーるのひは)

投げ捨てたメンソールの火は

(まだもえてるんだ)

まだ燃えてるんだ

(のみきったかんですら)

飲み切った缶ですら

(わずかでもはいざらになりかわるていどの)

僅かでも灰皿に成り代わる程度の

(かちがあるのだから)

価値があるのだから

(だらくしたぼくですら)

堕落した僕ですら

(すこしでもかがやけるようなしゅんかんが)

少しでも輝ける様な瞬間が

(あるというのならば)

あるというのならば

(ねぇたしかにゆめやせいしゅんなんてのはいっかせいのもので)

ねぇ確かに夢や青春なんてのは一過性のもので

(すぎさってしまったらへいねつのまいにちだけど)

過ぎ去ってしまったら平熱の毎日だけど

(あたまのなかでどなってるあのやんきーのこえが)

頭の中で怒鳴ってるあのヤンキーの声が

(もうきってもきってもなりやまない)

もう切っても切っても鳴り止まない

(わらってどうかぼくのことを)

笑ってどうか僕の事を

(きこえていますかぼくはここだ)

聞こえていますか僕はここだ

(だまっていたってつたわる)

黙っていたって伝わる

(なんてわけないんだからさ)

なんて訳ないんだからさ

(ただしいぴっくのにぎりかたも)

正しいピックの握り方も

(りくつもこーどもなにもしらず)

理屈もコードも何も知らず

(ならしたあのさすていんは)

鳴らしたあのサステインは

(まだつづいてんだ)

まだ続いてんだ

(まってんのだまってんの)

待ってんの 黙ってんの

(おとなしくこえをころしてんの)

大人しく声を殺してんの

(ねぇまってんのだまってんの)

ねぇ待ってんの 黙ってんの

(なにもせずただただまってんの)

何もせずただただ待ってんの

(いやわかってんだわかってんだ)

いや分かってんだ分かってんだ

(おわりはこくこくせまってんだ)

終わりは刻刻迫ってんだ

(じゃあどうすんだわかってんだ)

じゃあどうすんだ 分かってんだ

(しぬまでにまにあえ)

死ぬまでに間に合え

(うたっていくんだぼくはここで)

歌っていくんだ 僕はここで

(うきやこうかいぜんぶのせて)

憂や後悔 全部乗せて

(おもいえがいたみたいに)

思い描いたみたいに

(かっこよくないけど)

カッコよくないけど

(わかってどうかぼくのことを)

分かってどうか 僕の事を

(さけんでいるんだぼくはここだ)

叫んでいるんだ 僕はここだ

(だまってないてごまかす)

黙って泣いて誤魔化す

(なんてまねもうしないさ)

なんて真似もうしないさ

(あのひすてためんそーるのはこを)

あの日捨てたメンソールの箱を

(ごみんなかからみつけてだして)

ゴミん中から見つけて出して

(のこったいっぽんにひをつけて)

残った一本に火をつけて

(いまはじめるんだ)

今始めるんだ