優しさ

(いまなにをみていたあなたのゆめをみた)

今何を見ていた あなたの夢を見た

(やさしさにやられたあのひとのこかげで)

優しさに殺られた あの人の木陰で

(いまなにをみていたあなたのかげをみた)

今何を見ていた あなたの影を見た

(やさしさにふるえたあのうでのなかで)

優しさに震えた あの腕の中で

(ぬくもりにふれたときわたしはつめたくて)

温もりに 触れたとき わたしは冷たくて

(やさしさにふれたときわたしはちいさくて)

優しさに 触れたとき わたしは小さくて

(このひろいせかいのなかじゃおさまらない)

この広い世界の中じゃ収まらない

(あなたのこころわたしおよぐだけ)

あなたの心 わたし泳ぐだけ

(ちっぽけでからっぽでなんにももってない)

ちっぽけで からっぽで 何にも持ってない

(やさしさにふれるたびわたしははずかしい)

優しさに 触れるたび わたしは恥ずかしい

(しらぬまになくしちゃうから)

知らぬ間に 失くしちゃうから

(こころにふかくきざみこんだあなたのまなざし)

心に深く刻み込んだ あなたの眼差し

(いまなにをみていたあなたのめをみてた)

今何を見ていた あなたの目を見てた

(やさしさにやられたあのひとのこかげで)

優しさに殺られた あの人の木陰で

(いまなにをみていたあなたのかげをみた)

今何を見ていた あなたの影を見た

(やさしさにふるえたあのうでのなかで)

優しさに震えた あの腕の中で

(おきざりにしたあいじょうをさがしにかえって)

置き去りにした愛情を 探しに帰って

(ぬくもりみちたかんじょうをいまよびさまして)

温もり満ちた感情を いま呼び覚まして

(こごえたこころがあいにとけてゆく)

凍えた心が愛に溶けてゆく

(はなのさくきせつがもどってくる)

花の咲く季節が戻ってくる

(いまなにをみていたあなたのめをみてた)

今何を見ていた あなたの目を見てた

(やさしさにやられたあのひとのこかげで)

優しさに殺られた あの人の木陰で

(それだけでよかったなによりつよかった)

それだけで良かった 何より強かった

(やさしさでよかったただそれだけで)

優しさでよかった ただそれだけで