Sally / バンドハラスメント

(すかさずぼくがめをふさいで)

すかさず僕が目を塞いで

(だれだというと)

「誰だ」というと

(ちっさいあごをいっかいなでたたんていさんに)

ちっさい顎を1回撫でた探偵さんに

(はじめましてといわれましたぼくは)

「はじめまして」と言われました僕は

(ふゆのさむさにつかれたふりをして)

冬の寒さに　疲れたふりをして

(そっとかたをふさぐよ)

そっと　肩を塞ぐよ

(ふゆのばんしょうのようにせっかちで)

冬の晩鐘のようにせっかちで

(ころびそうにはしゃいでこっちをみて)

転びそうにはしゃいでこっちを見て

(きみはなんていうだろう)

君はなんて言うだろう

(ぼくをよんでちょっとてれるかな)

僕を呼んでちょっと照れるかな

(あおいくらいこいこがれてく)

青いくらい恋い焦がれてく

(ぼくにあさはもうひつようないから)

僕に朝はもう必要ないから

(ひっつこうよもっと)

ひっつこうよもっと

(あのくろいそらにほしはみえないから)

あの黒い空に星は見えないから

(ぼくをどうかつれてってください)

僕をどうか　連れてってください

(こんなひにゆきがふってないとまゆをひそめて)

こんな日に雪が降ってないと　眉をひそめて

(ふきげんそうにいったいなぜってぼくにいうけど)

不機嫌そうに一体何故って僕に言うけど

(ふだんよりもずいぶんとせのたかいくつのせいかな)

普段よりも随分と背の高い靴のせいかな？

(なんできみのあしおとはそんなうれしそうなの)

なんで君の足音はそんな嬉しそうなの？

(こえをばんそうにそってどうにかして)

声を伴奏に沿って　どうにかして

(ことばたらずのさいをおいこして)

言葉足らずの才を追い越して

(きみになんていおうかな)

君に何て言おうかな

(ぼくとああやっぱりだめだ)

僕と…ああ　やっぱりダメだ

(あいたいとねがうよるはながくて)

逢いたいと願う夜は長くて

(ふとさがしてしまう)

ふと探してしまう

(みぎのぽけっとをうめるひだりてをさ)

右のポケットを埋める左手をさ

(このさむさますにつれてあたたかくなる)

この寒さますにつれて暖かくなる

(そんなよるをぼくはさがしてる)

そんな夜を　僕は探してる

(あいしてるとか)

「愛してる」とか

(あいたいのじすうが１０いじょうならば)

「逢いたい」の字数が１０以上ならば

(どれだけのぼくがすくわれたんだろう)

どれだけの僕が救われたんだろう

(なんとかごまかしながら)

なんとか誤魔化しながら

(つげられたんだろう)

告げられたんだろう

(あおいくらいこいこがれてく)

青いくらい恋い焦がれてく

(ぼくにあさはもうひつようないから)

僕に朝はもう必要ないから

(ひっつこうよ)

ひっつこうよ

(きょういくせんというほしにねがう)

今日、幾千という星に願う

(あいとそんなぼくのすべてをあげます)

愛と　そんな僕の全てをあげます