面白い話 ~20年後の彼ら~ 第8話-3
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問題文
(じゃいあんはすねおのびょうしつにいた。)
ジャイアンはスネ夫の病室にいた。
(じゃいこのけがはかるかったのですぐにたいいんできるとのことだった。)
ジャイ子の怪我は軽かったのですぐに退院できるとのことだった。
(たいいんししだいすぐにいなかのそふのいえにりょうようにいかせるはなしになっていた。)
退院し次第すぐに田舎の祖父の家に療養に行かせる話になっていた。
(どこでもどあがあるいじょうあんしんはできないが、)
どこでもドアがある以上安心はできないが、
(とりあえずとうきょうにいるよりはあんぜんだろう。)
とりあえず東京にいるよりは安全だろう。
(すねお「こぴーろぼっとってもともと)
スネ夫「コピーロボットってもともと
(にんげんをおそうことができるようにできているものなのかな?」)
人間を襲うことが出来るように出来ているものなのかな?」
(じゃいあん「は?そうなんじゃねぇの。げんにきのうおまえをおそったんだろう?」)
ジャイアン「は? そうなんじゃねぇの。現に昨日おまえを襲ったんだろう?」
(すねお「いや、みらいじゃしはんされてるくらいのものだからさ、)
スネ夫「いや、未来じゃ市販されてるくらいのものだからさ、
(だったらあんぜんそうちというか・・・・・・ひとにきがいをくわえるようなことは)
だったら安全装置というか……人に危害を加えるようなことは
(できないようにつくられてるんじゃないかなっておもって。)
出来ないように作られてるんじゃないかなって思って。
(でなきゃはんざいしほうだいじゃん」)
でなきゃ犯罪し放題じゃん」
(じゃいあん「じゃあきのうおまえをおそったやつは?」)
ジャイアン「じゃあ昨日おまえを襲ったやつは?」
(すねお「いほうかいぞうじゃないかな。)
スネ夫「違法改造じゃないかな。
(じゃいあんだってこうこうのころかいぞうばいくにのってたことあったでしょ?)
ジャイアンだって高校のころ改造バイクに乗ってたことあったでしょ?
(ひみつどうぐだってかいぞうするやつがいてもおかしくない」)
ひみつ道具だって改造するやつがいてもおかしくない」
(じゃいあん「そうなると、どうなる?」)
ジャイアン「そうなると、どうなる?」
(すねお「やつらがもってるひみつどうぐはそもそも、)
スネ夫「やつらが持ってるひみつ道具はそもそも、
(ぼくらがつかってたのよりいりょくがたかいってことになる。)
僕らが使ってたのより威力が高いってことになる。
(ぼくらがこぴーろぼっとのはなをおさなきゃこぴーろぼっとはぼくらにへんかできない。)
僕らがコピーロボットの鼻を押さなきゃコピーロボットは僕らに変化できない。
(でも、ままはこぴーろぼっとのはなをおしたきおくはないっていってる・・・・・・)
でも、ママはコピーロボットの鼻を押した記憶はないって言ってる……
(おそらくそれもかいぞうだろう。やつらのこぴーろぼっとはだれにでも)
おそらくそれも改造だろう。奴らのコピーロボットは誰にでも
(ばけれるのかもしれない」)
化けれるのかもしれない」
(じゃいあん「めんどうくせぇな。おとこならちょくせつこぶしできいってんだ」)
ジャイアン「面倒くせぇな。男なら直接拳で来いってんだ」
(じゃいあんはしゃどーぼくしんぐをしていさんでみせながらまどぎわのほうへいった。)
ジャイアンはシャドーボクシングをして勇んで見せながら窓際のほうへ行った。
(すねおはくしょうしながらそれをみる。)
スネ夫は苦笑しながらそれを見る。
(じゃいあん「ん?」)
ジャイアン「ん?」
(すねお「どうしたの、じゃいあん」)
スネ夫「どうしたの、ジャイアン」
(じゃいあん「できすぎが、いる。びょういんのもんのあたりでこっちをみてるぞ」)
ジャイアン「出木杉が、いる。病院の門の辺りでこっちを見てるぞ」
(すねお「そんなまさか。だってあいつらだいがくにいるって・・・・・・」)
スネ夫「そんなまさか。だってあいつら大学にいるって……」
(ふたりはかおをみあわせた。)
二人は顔を見合わせた。
(じゃいあんはすぐにびょうしつをとびだすと、)
ジャイアンはすぐに病室を飛び出すと、
(けいたいでんわしようかのうすぺーすへいってできすぎにでんわをかける。)
携帯電話使用可能スペースへ行って出木杉に電話をかける。
(できすぎ「もしもし、ごうだくん?なにかあった?」)
出木杉『もしもし、剛田くん? 何かあった?』
(じゃいあん「おいできすぎ、おまえいまどこにいる?」)
ジャイアン「おい出木杉、おまえ今どこにいる?」
(できすぎ「え?だいがくせいきょうのしょくどうだよ。)
出木杉『え? 大学生協の食堂だよ。
(のびたくんとしずかちゃんもいっしょだけど・・・・・・まさか」)
のび太くんとしずかちゃんも一緒だけど……まさか』
(じゃいあん「ああ、おまえのそっくりさんがびょういんのまえでこっちをみてやがんだ」)
ジャイアン「ああ、おまえのそっくりさんが病院の前でこっちを見てやがんだ」
(できすぎ「・・・・・・ちょっとまってて。すぐにかけなおすから」)
出木杉『……ちょっと待ってて。すぐにかけ直すから』
(でんわがきれた。とりあえずじゃいあんは)
電話が切れた。とりあえずジャイアンは
(けいたいのでんげんをいれたまますねおのびょうしつにもどった。)
携帯の電源を入れたままスネ夫の病室に戻った。