面白い話 ~短編~ part10
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問題文
(うちのじいさんのりんじゅうのしゅんかんたちあったんだけど)
うちのじいさんの臨終の瞬間立ち会ったんだけど
(あしもとからしろいけむりがすうっとあがったのをみたんだ)
足もとから白い煙がすうっと上がったのを見たんだ
(それがびょうしつのくうきせいじょうきにすうっとすいこまれててわろた)
それが病室の空気清浄機にすうっと吸い込まれててワロタ
(おなじかいのひとにあったらとりあえずこえをだしてあいさつしようとこころにきめた)
同じ階の人にあったらとりあえず声を出して挨拶しようと心にきめた
(そしてきょう、たまたまでてきたしゅふにこえをだしてあいさつしようとしたら)
そして今日、たまたま出てきた主婦に声を出して挨拶しようとしたら
(すーぱーではたらいているえいきょうかおもわず)
スーパーで働いている影響か思わず
(「いらっしゃいませー!」)
「いらっしゃいませー!」
(といってしまった。そのままはしってにげた。)
と言ってしまった。そのまま走って逃げた。
(だいがく1ねんのはる、けんこうしんだんでにょうけんさがあった。)
大学1年の春、健康診断で尿検査があった。
(かんごふさんにかみこっぷをわたされ、にょうをいれてきてくださいといわれた。)
看護婦さんに紙コップを渡され、尿を入れてきて下さいといわれた。
(このときにゅうがくしたばかりできんちょうしていたのかどうかはおもいだせないが、)
この時入学したばかりで緊張していたのかどうかは思い出せないが、
(かみこっぷににょうをなみなみいれてていしゅつしてしまった。しんど1でこぼれますよ、ぐらい。)
紙コップに尿を並々入れて提出してしまった。震度1で零れますよ、ぐらい。
(こぼれないようにそーっとつくえのうえにおいたらかんごふさんに)
零れないようにそーっと机の上に置いたら看護婦さんに
(「(わらいながら)あんた!これいれすぎよ!」)
「(笑いながら)あんた! これ入れ過ぎよ!」
(さわぐな!などとさけびたかったがそうはいかず、とりあえず)
騒ぐな!などと叫びたかったがそうはいかず、とりあえず
(あいそわらいとにがわらいがいりまじったわらいをくーるにしようとおもった。)
愛想笑いと苦笑いが入り混じった笑いをクールにしようと思った。
(「はは・・・、いや、まちがっていっぱいいれちゃいました。すみません」)
「はは…、いや、間違っていっぱい入れちゃいました。すみません」
(こんなふうにおちついていいたかったのだが、)
こんな風に落ち着いて言いたかったのだが、
(きんちょうやらはずかしいやらでもうしたがまわらず)
緊張やら恥ずかしいやらでもう舌が回らず
(「ふひひひひ!すいません!」)
「フヒヒヒヒ! すいません!」
(もろへんじんみたいにいってしまった。そうとうはずかしかったよ。)
もろ変人みたいに言ってしまった。相当恥ずかしかったよ。
(そのあとろぼっとみたいなあるきかたでどっかいった。)
その後ロボットみたいな歩き方でどっか行った。