匿名希望

(さあてをあげろ)

さあ 手を挙げろ

(ねむれぬきみとぼくのぱーてぃないと)

眠れぬ君と僕のパーティナイト

(ことばのつたないにんぎょうのようにわらいかけてよ)

言葉の拙い人形のように嗤いかけてよ

(きみがぼくであるというなら)

君が僕であるというなら

(ぼくはきみでかまわない)

僕は君で構わない

(ことばをえらんでいたら)

言葉を選んでいたら

(ひがくれてしまうようで)

日が暮れてしまうようで

(だから)

だから

(よるがあけるまでいっそ)

夜が明けるまでいっそ

(このままてをつないでゆめのむこうへ)

このまま手を繋いで夢の向こうへ

(しろとくろでせかいなんてかわりはしない)

白と黒で世界なんて変わりはしない

(よのつねよ)

世の常よ

(さいごに)

最期に

(ねむれぬきみとぼくのぱーてぃないと)

眠れぬ君と僕のパーティナイト

(えがおのつたないぴえろのようにはなしかけてよ)

笑顔の拙いピエロのように話しかけてよ

(せかいのまんなかなんて)

世界の真ん中なんて

(どこにあるわけでもない)

何処に在るわけでもない

(みなれたまちのむこうがわ)

見慣れた街の向こう側

(あさひをまっている)

朝日を待っている

(だから)

だから

(とまらないびーとにのって)

止まらないビートに乗って

(きまじめなきのうをぬぎすてていこうぜ)

生真面目な昨日を脱ぎ捨てていこうぜ

(はじらうことすらわすれて)

恥じらう事すら忘れて

(おどりつづけるぼうにんげん)

踊り続ける某人間

(いっそこのままぼくをわらってくれればいい)

いっそこのまま僕を笑ってくれればいい

(きっとそれできみはしあわせなんだろう)

きっとそれで君は幸せなんだろう

(いっそこのままぼくをころしてくれればいい)

いっそこのまま僕を殺してくれればいい

(きっとそれできみはいきていけるのだろう)

きっとそれで君は生きていけるのだろう

(だから)

だから

(よるがあけるまでいっそ)

夜が明けるまでいっそ

(ずつうをかいならしてゆめのむこうへ)

頭痛を飼いならして夢の向こうへ

(けんたいとくうきょにさえぎられおのれをすてる)

倦怠と空虚に遮られ己を捨てる

(よのつねよ)

世の常よ

(きみをおもうほどじゅんじょう)

君を想うほど純情

(されどひとはだれもがじゆうなもんすたー)

されど人は誰もが自由な怪物

(ひとりあてもないままに)

独り当てもないままに

(さまよいあるきとおせんぼ)

彷徨い歩き通せんぼ

(よのつねよ)

世の常よ