泣かないのはもう / 竹渕慶

(れんあいいまもときめいてあさめがさめること)

恋愛今も時めいて朝目が覚めること

(あついこーひーですこしやけどしたこと)

熱いコーヒーで少しヤケドしたこと

(つたえたくなるきもち)

伝えたくなる気持ち

(しょうせつきづいているのよここのところあなたが)

小説気づいているのよここのところあなたが

(きらいだといってたらぶすとーりーよんでること)

嫌いだと言ってたラブストーリー読んでること

(わたしもねにぶくないの)

私もね鈍くないの

(おもいでをのせてはしっていくつうかれっしゃに)

思い出を乗せて走っていく通貨列車に

(さっきからねぇだれかをさがしてるの)

さっきからねぇ誰かを探してるの

(しりたいしりたいだけどやっぱりこわい)

知りたい知りたいだけどやっぱりこわい

(わたしよりかわいいびじんどんなふくどんなこえ)

私よりかわいい？美人？どんな服？どんな声？

(つかれたよるにめをとじてうかぶのは)

疲れた夜に目を閉じて浮かぶのは

(きっともうわたしじゃなくそのこなのね)

きっともう私じゃなくその子なのね

(じわりひかるすなはまにあしあととつきあかり)

じわり光る砂浜に足跡と月明かり

(せかいじゅうでたったふたりぼっちになっても)

世界中でたったふたりぼっちになっても

(こわくないっていったのに)

怖くないって言ったのに

(じょうずにきえない１ｇのためいきは)

上手に消えない1gのため息は

(ねがいをこめたさいごのさいんなの)

願いを込めた最後のサインなの

(いえないいえないつらいなんていえない)

言えない言えない辛いなんて言えない

(あなたのまえではこんなときもわらってしまうの)

あなたの前ではこんな時も笑ってしまうの

(にちようのまちをいっしょにあるきたいのは)

日曜の街を一緒に歩きたいのは

(きっともうわたしじゃなくそのこなのに)

きっともう私じゃなくその子なのに

(おなじきせつにうまれたこと)

同じ季節に生まれたこと

(わらったかおがにていること)

笑った顔が似ていること

(めぐりあえたとおもったなつのひ)

巡り合えたと思った夏の日

(てをはなすよ)

手を離すよ

(きょうのよるはふたりがだいすきなどらまがあるから)

今日の夜はふたりが大好きなドラマがあるから

(だからそろそろおわかれしよう)

だからそろそろお別れしよう

(あしたのあさおはようはもうとどかない)

明日の朝おはようはもう届かない

(もうもどらない)

もう戻らない

(なかないなかないなかないのはもうおしまい)

泣かない泣かない泣かないのはもうおしまい

(きえてしまいたいほどあなたにこいしていたけど)

消えてしまいたいほどあなたに恋していたけど

(いまとなりにいてほしいとおもうのは)

今隣にいてほしいと思うのは

(そのこをおもうあなたじゃないから)

その子を想うあなたじゃないから

(さよなら)

さよなら