メアの教育

(さしたかんけいを)

刺した関係を

(そこしれた)

底知れた

(りそうとうらがえして)

理想と裏返して

(かんびな)

甘美な

(かじつとしゅうたいを)

果実と醜態を

(のみほした)

飲み干した

(だりーなりーな)

ダリーナリーナ

(だりーなきいて)

ダリーナ聞いて

(すっからかんのまっくらごみおきばで)

すっからかんの真っ暗ゴミ置き場で

(したいいきのすぽっとにこまった)

死体遺棄のスポットに困った

(これでなんてんか)

これで”何点”か

(こえない)

声無い

(きみにといたあいのきろくを)

君に問いた愛の記録を

(どうせひつようが)

どうせ必要が

(なくなるわ)

無くなるわ

(そんざいのじぐぞー)

存在のジグゾー

(ひえた)

冷えた

(まちのちゅうしんで)

街の中心で

(またこうか)

また乞うか

(だりーなりーな)

ダリーナリーナ

(だりーなきいて)

ダリーナ聴いて

(あっちもこっちもどっちがどちらさまで)

あっちもこっちもどっちがどちら様で

(くさったごしっぷしゃれこんで)

腐ったゴシップしゃれ込んで

(どうしてせんせいは)

どうして先生は

(じょうずな)

上手な

(かくれかたはおしえないの)

隠れ方は教育しないの

(いやだいやだわたしは)

嫌だ嫌だ私は

(むくちなぴえろだ)

無口な道化師だ

(はいたいのぱれーど)

廃頽のパレード

(せいかいはこうですか)

正解はこうですか

(ねぇこのこえいつかきえるかな)

ねぇこの声いつか消えるかな

(まわりまわるせかいでもういちどだけ)

回り回る世界でもう一度だけ

(さしだされたあいにふれたいの)

差し出された愛に触れたいの

(こわしたおもちゃもほんしんじゃない)

壊したおもちゃも本心じゃない

(ゆめのなかでさいたおりのなか)

夢の央で咲いた檻の中

(ゆびさしてわらうんだろんりーろんりー)

指差して嗤うんだロンリーロンリー

(きみのいないせかいはいきやすい)

君の‘‘存在しない’’世界は生き易い

(ばかなかんちがいでしょめあ)

馬鹿な勘違いでしょ　メア

(ちゃっかりうばったどらっくでじいこういを)

ちゃっかり奪ったドラックでーー行為を

(しゃれたはいきょでみせあった)

洒落た廃墟で魅せ合った

(これでまんぞくか)

これで‘‘満足’’か

(あいない)

愛無い

(わたしたちのあいじょうでしょうか)

私たちの愛情でしょうか

(ねぇこのみをすべてきりさいて)

ねぇこの身を全て切り裂いて

(まわりまわるせかいでもうにどとは)

回り回る世界でもう二度とは

(さわれないくびすじにてをあてて)

触れない首筋に手を当てて

(ささやいたんだ)

囁いたんだ

(だいすきよ)

「大好きよ」

(しろむそらのかべがくずれてく)

白む空の壁が崩れてく

(わたしをとじこめたきたないせかい)

私を閉じ込めた汚い世界

(だれかがうしろからはしってくる)

誰かが後ろから走ってくる

(おとがしたんだこえがしたんだ)

音がしたんだ声がしたんだ

(ぼくがさいごだきみにおしえよう)

「僕が最後だ。君に教えよう。」

(そろそろじかんぎれなんだよ)

「そろそろ時間切れなんだよ。」

(こわいゆめだった)

怖い夢だった

(だきしめてわたしのないと)

抱きしめて、私のナイト

(なんてね)

なんてね