pierce

(あいあいかさまたあした)

あいあい傘　また明日

(くちづけおやすみてをふって)

口づけ　おやすみ　手をふって

(ふたりうまれかわってであえたなら)

ふたり　生まれかわって　出会えたなら

(やくそくできるかな)

約束　できるかな

(きっとあしたはるいちばん)

きっと　明日　春一番

(わたしもどこかへつれてって)

わたしも　どこかへ　連れてって

(たぶんこいにおちてしまったまま)

たぶん　恋に落ちて　しまったまま

(くすぐったいうそのまま)

くすぐったい　嘘のまま

(まよなかりんりんでんわがなって)

真夜中　りんりん　電話が鳴って

(わたしはゆめのなかきづかなくて)

わたしは　夢の中　気づかなくて

(さよならきまぐれなはなうらないは)

さよなら　気まぐれな　花占いは

(はるのはるの)

春の　春の

(ふかいよるにちった)

深い夜に散った

(はなびらにのせてのせて)

花びらに　のせて　のせて

(はるかぜにのせてのせて)

春風に　のせて　のせて

(ゆるしあったつみははんぶんこ)

許しあった　罪は　はんぶんこ

(わたしにあなたのはんぶんちょうだい)

わたしに　あなたの　はんぶんちょうだい

(ゆきはとけてもこぼれるだけ)

雪は　解けても　こぼれるだけ

(はなのしたもうむりまちぼうけ)

花の下　もう無理　待ちぼうけ

(わたしあなたにであうまで)

わたし　あなたに　出逢うまで

(こんなにざんこくだったっけ)

こんなに残酷だったっけ

(いずれもいずれつちにかえるだけ)

いずれも　いずれ　土に還るだけ

(やっぱりすきなのごめんね)

やっぱり　好きなの　ごめんね

(つないでたのはかたてだけ)

つないでたのは　片手だけ

(まよなかえんえんきのうもないて)

真夜中　えんえん　昨日も泣いて

(わたしはかごのなかうごけなくて)

わたしは　籠のなか　動けなくて

(うたかたきまぐれだってかまわないわ)

うたかた　気まぐれだって　かまわないわ

(はるのはるの)

春の　春の

(とおいそらにいった)

遠い空に言った

(くちびるにのせてのせて)

口びるに　のせて　のせて

(きみへのおもいのせてのせて)

きみへの想い　のせて　のせて

(ひみつのこいはかくれんぼ)

秘密の恋は　かくれんぼ

(こっそりあなたのはんぶんちょうだい)

こっそり　あなたの　はんぶんちょうだい

(にぶいいたみをのこしてくかんつう)

鈍い　痛みを　残してく　貫通

(やさしいことばでこわしてくかんつう)

やさしい　言葉で　壊してく　貫通

(やさしいことばでこわしてく)

やさしい　言葉で　壊してく

(ｐｉｅｒｃｅ)

「pierce」

(あかいべにをさしてさして)

あかい紅を　さして　さして

(あまいにおいさせてさせて)

甘い匂い　させて　させて

(たいくつなよるわたしいいこ)

退屈な夜　わたし　イイ子

(いまだけあなたの)

今だけ　あなたの

(はんぶんちょうだい)

はんぶんちょうだい

(つよくからだつないでつないで)

強く身体　つないで　つないで

(わたしをここにとめてとめて)

わたしを　ここに　とめて　とめて

(かりそめのはるははんぶんこ)

かりそめの春は　はんぶんこ

(わたしのわたしののこらずあげる)

わたしの　わたしの　残らず　あげる

(かわりにあなたのはんぶんちょうだい)

かわりに　あなたの　はんぶんちょうだい