鬼蜘蛛ト狐ノ獅子ト

(おにくもいちぞくきつねにさらわれゆうきゅうのくつうたえしのんできた)

鬼蜘蛛一族狐に攫われ　悠久の苦痛耐え忍んできた

(ゆるさんゆるさんゆるさんゆるさんいのちをこうなぞさらさらしないが)

許さん許さん許さん許さん　命を乞うなぞさらさらしないが

(ひゃくだいさきまでうらんでやろうぞきさまらおにだろほんものになれや)

百代先まで怨んでやろうぞ　貴様ら鬼だろ本物になれや

(おにくもまかしたきつねをくっちゃれひとくいのまつろわたしはしってる)

鬼蜘蛛化かした狐を喰っちゃれ　人喰いの末路私は知ってる

(こよいはつきやまどれいのひめいをかんしょうしているだいみょうさまたち)

今宵は月夜間奴隷の悲鳴を　観賞している大名様たち

(さぁさぁ、ようこそおいでぇなすってこうきなみせものじゅんびはいいかな？)

さぁさぁ、ようこそおいでぇなすって　高貴な見世物準備はいいかな？

(ああああああああ・・・)

ああああああああ…

(どれいのさけびはいどのおくにまでしなないていどにおまえをいたぶる)

奴隷の叫びは井戸の奥にまで　死なない程度にお前をいたぶる

(わたしのめをみろ「いのちをやろうか？」)

私の眼を見ろ「命をやろうか？」

(ああああああああああああああああああああああ・・・)

ああああああああああああああああああああああ…

(わたしをゆるしてどうかころさずにおうちへかえしてほんとにいたいの)

私を許してどうか殺さずに　お家へ返してほんとに痛いの

(ああああああああああああああああああああああ・・・)

ああああああああああああああああああああああ…

(いたいのいたいのいたいのいたいのあああああああああああ・・・)

痛いの痛いの痛いの痛いの　あああああああああああ…

(おにくもいちぞくきつねにさらわれゆうきゅうのくつうたえしのんできた)

鬼蜘蛛一族狐に攫われ　悠久の苦痛耐え忍んできた

(ゆるさんゆるさんゆるさんゆるさんいのちをこうなぞさらさらしないが)

許さん許さん許さん許さん　命を乞うなぞさらさらしないが

(ひゃくだいさきまでうらんでやろうぞきさまらおにだろほんものになれや)

百代先まで怨んでやろうぞ　貴様ら鬼だろ本物になれや

(おにくもまかしたきつねをくっちゃれひとくいのまつろわたしはしってる)

鬼蜘蛛化かした狐を喰っちゃれ　人喰いの末路私は知ってる

(きれいなゆびさきなまづめひんむきゆびのかんせつをぺんちでつぶそう)

綺麗な指先生爪ひん剥き　指の関節をペンチで潰そう

(かたみみおとしておまえにきすするいたいか？いたいか？もっとなきさけべ)

方耳落としてお前にキスする　痛いか？痛いか？もっと泣き叫べ

(きゃくはよろこぶぞこうふんしているそろそろしゅうばんおまえのかいたい)

客は歓ぶぞ興奮している　そろそろ終盤お前の解体

(ごがつのよみぬましたいのおどりばさらしたはらわたうじむしみたいね)

五月の黄泉沼死体の踊り場　晒したハラワタ蛆虫みたいね

(ああああああああ・・・)

ああああああああ…

(わたしをゆるしておにのかんじょうはもどれぬじぶんへみせしめついでさ)

私を許して鬼の感情は　戻れぬ自分へ見せしめついでさ

(ああああああああ・・・)

ああああああああ…

(ひとをころすたびわたしはぬれてるゆるしてゆるしてあああああああああ)

人を殺すたび私は濡れてる　許して許してあああああああああ

(わたしのくるしみおまえにわかるかわたしのかなしみおまえにわかるか・・・)

私の苦しみお前にわかるか　私の悲しみお前にわかるか…

(わたしはしんだの？なにもかんじないしかばねだきしめこうかいしている)

私は死んだの？何も感じない　屍抱きしめ後悔している

(うっすらきさまのかおがまだみえるひとりでまたぐらいじくりかんじる)

うっすら貴様の顔がまだ見える　一人で股座いじくり感じる

(こいつのあたまはうじむしわいてるとけたしかばねはうじもたまらずに)

こいつの頭は蛆虫沸いてる　溶けた屍は蛆も集らずに

(わたしのからだにきやすくさわるなきもちいいきもちいいはぁ・・・)

私の体に気安く触るな　気持ちいい気持ちいいはあぁ…

(おわりもちかづきしにかけのきみの)

終わりも近づき死にかけの君の

(ぞうもつひきずりだしてあげましょ？)

臓物引きずりだしてあげましょ？

(おなかをひろげりゃ、ももいろうずまき)

お腹を拡げりゃ、桃色渦巻き

(ひめいもきこえずほうしんじょうたい。)

悲鳴も聞こえず放心状態。

(ぬるぬるしていてさびたくぎのあじ。)

ヌルヌルしていて錆びた釘の味。

(ぞくぞくしてきて、いってしまいそう。)

ゾクゾクしてきて、イってしまいそう。

(もうしんだかしら？)

もう死んだかしら？

(だんまつまのとき。)

断末魔の時。

(わたしをのろってしんでいきなさい。)

私を呪って死んでいきなさい。

(おにくもいちぞくきつねにさらわれゆうきゅうのくつうたえしのんできた)

鬼蜘蛛一族狐に攫われ　悠久の苦痛耐え忍んできた

(ゆるさんゆるさんゆるさんゆるさんいのちをこうなぞさらさらしないが)

許さん許さん許さん許さん　命を乞うなぞさらさらしないが

(ひゃくだいさきまでうらんでやろうぞきさまらおにだろほんものになれや)

百代先まで怨んでやろうぞ　貴様ら鬼だろ本物になれや

(おにくもまかしたきつねをくっちゃれひとくいのまつろわたしはしってる)

鬼蜘蛛化かした狐を喰っちゃれ　人喰いの末路私は知ってる

(おにくもいちぞくきつねにさらわれゆうきゅうのくつうたえしのんできた)

鬼蜘蛛一族狐に攫われ　悠久の苦痛耐え忍んできた

(ゆるさんゆるさんゆるさんゆるさんいのちをこうなぞさらさらしないが)

許さん許さん許さん許さん　命を乞うなぞさらさらしないが

(ひゃくだいさきまでうらんでやろうぞきさまらおにだろほんものになれや)

百代先まで怨んでやろうぞ　貴様ら鬼だろ本物になれや

(おにくもまかしたきつねをくっちゃれひとくいのまつろわたしはしってる)

鬼蜘蛛化かした狐を喰っちゃれ　人喰いの末路私は知ってる

(ぼくはぼうふらきみのきずをうじむしのようにぐちゅぐちゅとすする)

僕ハボウフラ君ノ傷ヲ　蛆虫ノヨウニグチュグチュト啜ル

(あいしてあいしてあいしてあいしてなんだかからだがあつくなってきた)

愛シテ愛シテ愛シテ愛シテ　何ダカ体ガ熱クナッテキタ

(ぼくはぼうふらきみのきずをうじむしのようにぐちゅぐちゅとすする)

僕ハボウフラ君ノ傷ヲ　蛆虫ノヨウニグチュグチュト啜ル

(あいしてあいしてあいしてあいしてなんだかすごくこうふんしてきた)

愛シテ愛シテ愛シテ愛シテ　何ダカスゴク興奮シテキタ

(わたしもついにやきがまわったのかころしたおまえらがむかえにきてる)

私もついに焼きが回ったのか　殺したお前らが迎えに来てる

(わたしのおなかをひろげるつもりか？どうぞごじゆうにさっさところして)

私のお腹を拡げるつもりか？　どうぞご自由にさっさと殺して

(わたしはいじょう？こんなときにでもぬれてしまうのいたいのまってる)

私は異常？こんな時にでも　濡れてしまうの痛いの待ってる

(わたしのからだはだんまつまのときさぁさぁ、ようこそきちくのどつぼへ)

私の体は断末魔の時　さぁさぁ、ようこそ鬼畜のどつぼへ

(おにくもいちぞくきつねにさらわれゆうきゅうのくつうたえしのんできた)

鬼蜘蛛一族狐に攫われ　悠久の苦痛耐え忍んできた

(ゆるさんゆるさんゆるさんゆるさんいのちをこうなぞさらさらしないが)

許さん許さん許さん許さん　命を乞うなぞさらさらしないが

(ひゃくだいさきまでうらんでやろうぞきさまらおにだろほんものになれや)

百代先まで怨んでやろうぞ　貴様ら鬼だろ本物になれや

(おにくもまかしたきつねをくっちゃれひとくいのまつろわたしはしってる)

鬼蜘蛛化かした狐を喰っちゃれ　人喰いの末路私は知ってる

(わたしのうらみでおまえらいちぞくしんでもとけないおにくものうらみ)

私の恨みでお前ら一族　死んでも解けない鬼蜘蛛の恨み

(わたしをえいえんあがめろたたえろさもなくばおまえをのろいころすぞ)

私を永遠崇めろ讃えろ　さもなくばお前を呪い殺すぞ

(にんげんをたべるそのいじょうなことだいだいつづけろさもなくばころす)

人間を食べるその異常な事　代々続けろさもなくば殺す

(おにくもまかしたきつねをくっちゃれひとくいのまつろわたしはしってる)

鬼蜘蛛化かした狐を喰っちゃれ　人喰いの末路私は知ってる