ミスカサズ

(やりばのないきもちにはなまえはない)

やり場の無い気持ちには名前は無い

(ほころびもつむぎめも)

綻びも紡ぎ目も

(やりきれないおもいはやりきれないままどこかにきえてゆき)

やりきれない思いはやりきれないままどこかに消えてゆき

(いまだしらないあそびは)

未だ知らない遊びは

(まちきれないから　また　ああ)

待ちきれないから　また　ああ

(にげられない　たちこむけむりのわが)

逃げられない　立ち込む煙の輪が

(たちまちにふえてゆき)

たちまちに増えてゆき

(いまだしらないあなたにであえてないから　ほら　ああ)

未だ知らない貴方に出会えてないから　ほら　ああ

(すきではないからそっぽをむいて)

好きではないからそっぽを向いて

(あいしてないからだいじょうぶって)

愛してないから大丈夫って

(ひとりじゃないからかたよせあって)

独りじゃないから肩寄せ合って

(みすかせないからみすかさず)

見透かせないから　ミスカサズ

(まもっていて)

守っていて

(そのうでとめでさぁ　ああ　むりなのね)

その腕と目でさぁ　ああ　無理なのね

(まっていて)

待っていて

(このそらとてああ　ああとないているの)

この空とてああ　ああ　と泣いているの

(くるしみとむなしさかなしみもあいはんしていきてゆき)

苦しみと虚しさ哀しみも相反して生きてゆき

(かもしれないなのしれぬうたうたいがしをつづりとうている)

かもしれない名の知れぬ歌うたいが詞を綴り問うている

(ほこりはあるやくそく？とんでもない)

誇りはある約束？とんでも無い

(やさしいほどひまじゃない)

優しい程暇じゃない

(ひかりはないやみくもにいかりはなく)

光はない闇雲に怒りは無く

(みかえりもとめいきている)

見返り求め生きている

(すきではないからそっぽをむいて)

好きではないからそっぽを向いて

(あいしてないからだいじょうぶって)

愛してないから大丈夫って

(ひとりじゃないからかたよせあって)

独りじゃないから肩寄せ合って

(みすかせないから　みすかさず)

見透かせないから　ミスカサズ

(まよってみてそののうとねさぁ　ああ　むりなのね)

迷ってみて　その脳とねさぁ　ああ　無理なのね

(さってって　このぼくとてああ　ああ　とないているの)

去ってって　この僕とてああ　ああ　と泣いているの

(あなたにない　ぼくにも　どこにもない)

貴方に無い　僕にも　どこにも無い

(みりょくてきなものすべて)

魅力的なもの全て

(かたちはない　ことばにあらわせれないものだらけでいやになる)

形は無い　言葉に表せれないものだらけで嫌になる

(いやしていて　このぼくとてさぁ　ああ　むりなのね)

癒していて　この僕とてさぁ　ああ　無理なのね

(おぼえていて　このぼくとてさぁ　ああ　ないているの)

覚えていて　この僕とてさぁ　ああ　泣いているの