ヘイターキッチン

(さんじょうはんのきたいちのうらがわ)

三畳半の期待値の裏側

(たいしたぼくのちょすいいき)

大した僕の貯水域

(どうじょうなんてしたくもないよな)

同情なんてしたくもないよな

(はぐらかしたきみのはくいきに)

はぐらかした君の吐く息に

(きざんだひびもきょうみないから)

刻んだ日々も興味ないから

(かんさんなむみなしがいち)

閑散な無味な市街地

(きゅうかいのきょうさいごだから)

九回の今日最後だから

(さんまんなゆめをみていたんだ)

散漫な夢を見ていたんだ

(きれかけのざいとしょうめい)

きれかけのザイとショウメイ

(きゅうえんはこくゆらいで)

キュウエンは濃く揺らいで

(ゆうけいにせをのこして)

夕景に背を残して

(そらしてたんだ)

逸らしてたんだ

(かんたいなせんはとうめい)

緩怠な線はトウメイ

(なんかいときみはないて)

ナンカイと君は泣いて

(しょうけいをとりのこして)

憧憬を取り残して

(うたっていた)

歌っていた

(きみがはいたしたそのおとに)

君が排他したその音に

(ぼくはいまもおそれてるんだ)

僕は今も恐れてるんだ

(どうかしていたんだと)

どうかしていたんだと

(べんめいのすきもくれない)

弁明の隙もくれない

(なんてこえはくもりくもって)

なんて声は曇り曇って

(もやのすみにきえてしまった)

靄の隅に消えてしまった

(そんなもんとわらいとばして)

そんなもんと笑い飛ばして

(ごまかすのやめないか)

誤魔化すのやめないか

(もんだいなんてなにもないよな)

問題なんてなにもないよな

(ふかくなったぼくのためいき)

深くなった僕の溜息

(もうそうばっかみてばかじゃない)

妄想ばっか見て馬鹿じゃない

(わすれたいなきみのことのはに)

忘れたいな君の言の葉に

(またきれたざいとしょうめい)

またきれたザイとショウメイ

(せんすいのくらしのどうてい)

センスイの暮らしの道程

(ふかくふかくしずんでいく)

深く深く沈んでいく

(きみがとうかしてうすれても)

君が透過して薄れても

(こころのこりばかりつもって)

心残りばかり積もって

(こうかいしたなんてもう)

後悔したなんてもう

(むみむしゅうなぼくのうらがわ)

無味無臭な僕の裏側

(こんなおもいもくやみくやんで)

こんな思いも悔やみ悔やんで

(なさけないとじこをきらった)

情けないと自己を嫌った

(ろんなしょうもあやふやなって)

論な証もあやふやなって

(なぐさめてはくれないや)

慰めてはくれないや

(あいしてたうそばかり)

愛してた嘘ばかり

(きみとぼくのおくのおくのほう)

君と僕の奥の奥の方

(しんじてたうそばかり)

信じてた嘘ばかり

(きみとぼくのうらのうらがわ)

君と僕の裏の裏側

(きみがはいたしたそのおとに)

君が排他したその音に

(きみがいまもかくれてるんだ)

君が今も隠れてるんだ

(どうかしていたんだよ)

どうかしていたんだよ

(むみむしゅうなぼくのおわりさ)

無味無臭な僕の終わりさ

(こんなおもいもくやみくやんで)

こんな思いも悔やみ悔やんで

(なさけないとじこをきらった)

情けないと自己を嫌った

(そんなもんとわらいとばして)

そんなもんと笑い飛ばして

(ごまかしてはくれないか)

誤魔化してはくれないか