意味が分かると怖い話237　概要欄に説明あり

(あるゆうしゅうなけいじがいた。)

ある優秀な刑事がいた。

(ひとじちをとり、たてこもりなどをしているはんにんにねごしえいとし、)

人質を取り、立てこもりなどをしている犯人にネゴシエイトし、

(すなおにこうふくさせることにかけては、)

素直に降伏させることにかけては、

(せかいじゅうでもみぎにでるものはいないけいじだ。)

世界中でも右に出るものはいない刑事だ。

(かれのしゅほうはいたってしんぷるで)

彼の手法はいたってシンプルで

(はんにんのかぞくについてのはなしをし、)

犯人の家族についての話をし、

(こうふくさせるもので)

降伏させるもので

(かれのわじゅつにかかれば、)

彼の話術にかかれば、

(どんなきょうあくはんもてろりすともはなしをきけば)

どんな凶悪犯もテロリストも話を聞けば

(なきながらぶきをすておもてにでてくる。)

泣きながら武器を捨て表に出てくる。

(そのひ、けいじはひさびさのおふででぱーとでかいものをしていたが、)

その日、刑事は久々のオフでデパートで買い物をしていたが、

(そのあささつじんをおこしたはんにんがそのでぱーとでたてこもりをおこした。)

その朝殺人を起こした犯人がそのデパートで立てこもりを起こした。

(まだけいさつはさつじんとたてこもりにはきづいていないようなので、)

まだ警察は殺人と立てこもりには気づいていないようなので、

(はんにんはかなりこうふんしているじょうたいだ。)

犯人はかなり興奮している状態だ。

(ちょうどけいじはげんばにりあるたいむでいあわせたので)

丁度刑事は現場にリアルタイムで居合わせたので

(「わたしはけいじだ、はんにんよ、おちつけ。はなしをしよう！」)

「私は刑事だ、犯人よ、落ち着け。話をしよう！」

(いつものようにたくみなわじゅつでねごしえいとをかいしした。)

いつものように巧みな話術でネゴシエイトを開始した。

(このてのじけんはじぶんのおはこだし、)

この手の事件は自分の十八番だし、

(なによりはんにんのきょうこうをおさえられるじしんがあった。)

何より犯人の凶行を抑えられる自信があった。

(はんにんのとしもわかいし、かくじつにとっぱつてきなはんこうだな。)

犯人の年も若いし、確実に突発的な犯行だな。