常夜燈

(てんごくにがっこうはあるかしら)

天国に学校はあるかしら

(ふらつくあしでみつけたのは)

ふらつく足で見つけたのは

(ふるいえいがのかなしいけつまつ)

古い映画の悲しい結末

(みんなはきみのきみはかみさまのせいにする)

皆は君の君は神様のせいにする

(そのかみさまのうたごえは)

その神様の歌声は

(いまじゃよくあるこんびにのほうそう)

今じゃよくあるコンビニの放送

(みんなやさしさをじゅようして)

皆んな優しさを受容して

(そっとこころにくぎをうつの)

そっと心に釘を打つの

(きたいはずれのよるをぬけて)

期待はずれの夜を抜けて

(このせかいにはみらいがきらきらと)

この世界には未来がキラキラと

(みえるひともいるというの)

みえる人もいるというの

(それならばくえぬものなど)

それならば食えぬものなど

(おいていかなくちゃ)

置いていかなくちゃ

(たとえばこんなむねのじょうやとうも)

例えばこんな胸の常夜燈も

(さいのうっていったいなんだろね)

才能って一体なんだろね

(ぶらんこをこぐみたいなひびが)

ブランコを漕ぐみたいな日々が

(なにげなくきみにいろをさす)

何気なく君に色を差す

(いつかおとなになるならば)

いつか大人になるならば

(わすれたこともおもいだそう)

忘れたことも思い出そう

(そんなどりょくもしてみよう)

そんな努力もしてみよう

(そんなささいなもうそうで)

そんな些細な妄想で

(むねのばくだんはかるくなるの)

胸の爆弾は軽くなるの

(さきのばしのあさをむかえて)

先延ばしの朝を迎えて

(このせかいではひとをだましたり)

この世界では人をだましたリ

(ものをぬすんではいけないというの)

モノを盜んではいけないというの

(それならばほしいものなどきみにあげるよ)

それならば欲しいモノなど君にあげるよ

(たとえばこんなむねのじょうやとうも)

例えばこんな胸の常夜燈も

(このせかいにはみらいがきらきらと)

この世界には未来がキラキラと

(みえるひともいるというの)

みえる人もいるというの

(それならばくえぬものなど)

それならば食えぬものなど

(おいていかなくちゃ)

置いていかなくちゃ

(おくびょうなじそんしんに)

臆病な自尊心に

(かくまわれてめざめたのは)

匿われて目覚めたのは

(あのころのぼくらだ)

あの頃の僕らだ

(いつかおとなになるのならば)

いつか大人になるのならば

(ほしいものなどきみにあげるよ)

欲しいものなど君にあげるよ

(たとえばこんなむねのじょうやとうも)

例えばこんな胸の常夜燈も