ブラックホールヶ丘商店街

(わるいことはこれからもつづくよ)

悪いことはこれからも続くよ

(ざんねんながら)

残念ながら

(しゃったーがいはねむったままよあけをまってるのに)

シャッター街は眠ったまま　夜明けを待ってるのに

(ふるくなったこーらきゃんでぃーなめて)

古くなった　コーラキャンディー舐めて

(３ちょうめのすみの)

３丁目の隅の

(だがしやでひとりつきのうらがわのきみに)

駄菓子屋でひとり　月の裏側の君に

(おもいはせるだろう)

思い馳せるだろう

(さびたじてんしゃひとごみさけてはしる)

錆びた自転車　人混み避けて走る

(あまのじゃくははんはんで)

天邪鬼は半々で

(なみだはみせたくないもんな)

涙は見せたくないもんな

(おちろおちろきょだいいんせきよしょっぴんぐもーるに)

落ちろ　落ちろ　巨大隕石よ　ショッピングモールに

(ねがうねがうそれでかいけつするはずもないのに)

願う　願う　それで解決するはずもないのに

(かわるがわるはかないえがおはぶらっくほーるに)

代わる代わる　儚い笑顔は　ブラックホールに

(うそもむしもすべてをまきこむつまらないやみ)

嘘も虫もすべてを巻き込む　つまらない闇

(あいすたべてやっとひいたあたりも)

アイス食べて　やっと引いた当たりも

(すてなくちゃ)

捨てなくちゃ

(やさしかったあのおばちゃんはもうこのまちにいない)

やさしかった　あのおばちゃんは　もうこの街にいない

(ごみすてばにほうちされたきせきが)

ゴミ捨て場に　放置された奇跡が

(はんとうめいぶくろを)

半透明袋を

(はみだしてぽろりわざとらしくりかいしゃを)

はみ出してポロリ　わざとらしく理解者を

(もとめているのだろう)

求めているのだろう

(ぼろいすぴーかーのいずまじりにさけぶ)

ボロいスピーカー　ノイズまじりに叫ぶ

(ごかいはしょうがないね)

誤解はしょうがないね

(すなおじゃうたがわしいもんな)

素直じゃ疑わしいもんな

(こわせこわせきょだいかいじゅうよとくさつのように)

壊せ　壊せ　巨大怪獣よ　特撮のように

(あもーれあもーれそれでもとにもどるはずもないのに)

アモーレ　アモーレ　それで元に戻るはずもないのに

(おつかいのめもおきわすれてきたぷらっとほーむに)

おつかいのメモ　置き忘れてきた　プラットホームに

(ほしかったものあきらめたあとにみたされるやみ)

欲しかった物　諦めた後に　満たされる闇

(これでよかったのかな)

これでよかったのかな

(ぎせいはつきものだなんて)

「犠牲はつきものだ。」　なんて

(ばけのかわはがれたら)

化けの皮　はがれたら

(すこしねむくなったな)

少し眠くなったな

(ねむくなったな)

眠くなったな

(ねむくなったな)

眠くなったな

(おちろおちろきょだいいんせきよいっそこのまちに)

落ちろ　落ちろ　巨大隕石よ　いっそ　この街に

(ねがうねがうそれでかいけつするはずもないのに)

願う　願う　それで解決するはずもないのに

(それでもまだこのまちをすきなあなたがいるなら)

それでもまだ　この街を好きな　あなたがいるなら

(それでもまだこのまちをきらうあなたがいるなら)

それでもまだ　この街を嫌う　あなたがいるなら

(しんごうがかわるのをまってみようか)

信号が変わるのを　待ってみようか

(このながいよるはいつあけるだろうか)

この長い夜は　いつ明けるだろうか