リテラチュア

(いろどられていけばげんそうが)

彩られていけば幻想が

(かたちあるものになるように)

カタチあるものになるように

(えがいてゆけるかなえてゆけるんだ)

描いてゆける　叶えてゆけるんだ

(やさしくふいたかぜがふるいぺーじめくるように)

優しく吹いた風が　古いページ捲るように

(ふりかえるけど)

振り返るけど

(ううんいいのよ)

「ううん、いいのよ」

(しらないことだらけの)

知らないことだらけの

(であいわかれのはなし)

出会い別れの話

(にじむいんくをそっとなぞった)

滲むインクをそっとなぞった

(どこいくのすこしとおくまで)

どこ行くの？　…少し遠くまで

(おいてきたものはゆめに)

置いてきたものは夢に

(すきだからえらぶ)

好きだから選ぶ

(えらびながらわたしになってゆく)

選びながら私になってゆく

(またあいましょうやくそくだから)

「また会いましょう、約束だから」

(あなたはそうほほえんだ)

あなたはそう微笑んだ

(またあいましょうこゆびのまじない)

「また会いましょう」小指のまじない

(だれかのこえがしてめがさめた)

誰かの声がして目が覚めた

(きたいされていること)

期待されていること

(みむきさえされないこと)

見向きさえされないこと

(どちらがいいの)

どちらがいいの？

(ううんどちらも)

「…ううん、どちらも」

(うれしいしふあんだし)

嬉しいし不安だし

(わたしだってひっしだし)

私だって必死だし

(しゅじんこうになれていますか)

主人公になれていますか？

(あめがふるひとつひとつずつ)

雨が降る　一つ、一つずつ

(だれもいないせかいみたい)

誰もいない世界みたい

(まんげつもみないふりしながら)

満月も見ないフリしながら

(あすをまっている)

明日を待っている

(しんじるだけでかなえられるわ)

「信じるだけで叶えられるわ」

(ひとりはそうせをおした)

一人はそう、背を押した

(しんじるだけでたすけられるわ)

「信じるだけで助けられるわ」

(ひとりはそうまるでねがうように)

一人はそう、まるで願う様に

(やがてあおいそらのうえで)

やがて青い空の上で

(ほしはわらう)

星は笑う

(ほんでみたようなよるだった)

本で見たような夜だった

(あめはやみほおをつたう)

雨は止み　頬をつたう

(あさがきたわすれないでいてね)

朝が来た　忘れないでいてね

(たびのりてらちゅあ)

旅のリテラチュア

(どこいくのすこしとおくまで)

どこ行くの？　…少し遠くまで

(おいてきたものはゆめに)

置いてきたものは夢に

(すきだからえらぶ)

好きだから選ぶ

(えらびながらわたしになってゆく)

選びながら私になってゆく

(またあいましょうやくそくだから)

「また会いましょう、約束だから」

(あなたはそうほほえんだ)

あなたはそう微笑んだ

(またあいましょうこゆびのまじない)

「また会いましょう」小指のまじない

(だれかをしんじてもいいのかな)

誰かを信じてもいいのかな