世界が眠っている間に

(そのめにうつるぼくはどんなかおをしてる？)

その目に映る僕はどんな顔をしてる？

(はじめてであったときとおなじかおをしてるのかな？)

初めて出会った時と同じ顔をしてるのかな？

(ごかいをおそれずにいうならあなたがほしい)

誤解を恐れずに言うなら　あなたが欲しい

(あなたのほんのすうふんかんをうばいさりたいよ)

あなたのほんの数分間を奪い去りたいよ

(ぼくはりょうめですべてをみわたせないからただつぶやく)

僕は両目で全てを見渡せないから　ただ呟く

(そうぼくのひとつずつはきだすことばがおとになってここになりひびく)

そう、僕の一つずつ吐き出す言葉が　音になってここに鳴り響く

(だれかじゃなくてぼくがつたえたいのはあなたなんだよ)

「誰か」じゃなくて　僕が伝えたいのは「あなた」なんだよ

(みえないものにすがってただいのるよりも)

見えないものに縋って　ただ祈るよりも

(めのまえにあなたがいるそのほうがすばらしいんだろう)

目の前にあなたがいる　そのほうが素晴らしいんだろう

(このりょうてじゃすべてをつかみきれないからいまをうたう)

この両手じゃ全てを掴みきれないから　現在を歌う

(そうぼくのこころをはみだすおもいをこえにしたとぎれないように)

そう、僕の心をはみ出す思いを声にした　途切れないように

(おとのなるばしょはしらないふりをしてぼくをみまもってるんだろう)

音のなる場所は　知らないふりをして僕を見守ってるんだろう

(りゆうをさがしていたんだいみをさがしていたんだ)

理由を探していたんだ　意味を探していたんだ

(ひとりぼっちのよるにおもうこと)

一人ぼっちの夜に思うこと

(このばしょでぼくはあなたいがいしるひとはいないもういないよ)

この場所で僕は「あなた」以外　知る人はいない　もう、いないよ

(そうぼくがすべてをなげだしたとしてもあなたはふりむいてくれますか？)

そう、僕が全てを投げ出したとしても　あなたは振り向いてくれますか？

(なにもかたらないそのこころにふれてみたいよ)

何も語らない　その心に触れてみたいよ

(そうせかいがねむっているあいだにぼくはいまあなたにつげるよ)

そう、世界が眠っている間に　僕は今あなたに告げるよ

(なにをぎせいにしてもてにしたいものはもうあなただけだよ)

何を犠牲にしても手にしたいものは　もう「あなた」だけだよ