意味が分かると怖い話268　概要欄に説明あり

(ちかごろ、うちのちかくでとおりまじけんがつづいているんだ。)

近頃、うちの近くで通り魔事件が続いているんだ。

(まいばんのようになんにんものひとがはものできりつけられている。)

毎晩のように何人もの人が刃物で切り付けられている。

(げんじつにきけんにさらされると、)

現実に危険にさらされると、

(けいさつなんてたよりにならないものだ。)

警察なんて頼りにならないものだ。

(まいばんこんびににやしょくをかいにいくのがにっかになっているおれは、)

毎晩コンビニに夜食を買いに行くのが日課になっている俺は、

(まんいちにそなえてかったーをぽけっとにいれている。)

万一に備えてカッターをポケットに入れている。

(じぶんのみはじぶんでまもらないといけないんだ。)

自分の身は自分で守らないといけないんだ。

(いつものように、こんやもこんびににかいものにいった。)

いつものように、今夜もコンビニに買い物に行った。

(ひとけのないかえりみち、うしろからあしおとがちかづいてくる。)

人気のない帰り道、後ろから足音が近づいてくる。

(もしかしてとおりまだろうか？)

もしかして通り魔だろうか？

(おいぬきざまにきりつけてくるきなのか？)

追い抜きざまに切り付けてくる気なのか？

(それともせなかからさしてくるのか？)

それとも背中からさしてくるのか？

(おれはぽけっとのかったーをにぎりしめた。)

俺はポケットのカッターを握りしめた。

(あしおとははいごにせまっている。)

足音は背後に迫っている。

(「はあはあ」とあらいいきづかいがきこえてくる。)

「はあはあ」と荒い息遣いが聞こえてくる。

(やつとならんだしゅんかん、めがあってしまった。)

奴と並んだ瞬間、目が合ってしまった。

(ひょうじょうのないめがおれをみていた。)

表情のない目が俺を見ていた。

(きけんをかんじたおれは、やつよりはやくかったーをふりおろした。)

危険を感じた俺は、奴より早くカッターを振り下ろした。

(こんやだけでも４にんのとおりまをきりつけてやった。)

今夜だけでも4人の通り魔を切りつけてやった。

(こんなじけんがおわるのはいつのひのことだろうか。)

こんな事件が終わるのはいつの日のことだろうか。