水色の日々

(へんなかおしてうつったしゃしんも)

変な顔して写った写真も

(じゅぎょうちゅうにこっそりこうかんしためもがきも)

授業中にこっそり交換したメモ書きも

(いつかおとなになったときになつかしくおもうのかな？)

いつか大人になったときに懐かしく思うのかな?

(おもうのかな？)

思うのかな?

(つぎのひのあさめがさめたとき)

次の日の朝　目が覚めたとき

(なんであんなにおおわらいしてたのかわからないような)

何であんなに大笑いしてたのか分からないような

(そんなくだらない)

そんなくだらない

(ほんとくだらないことで)

ホントくだらないことで

(なみだでるほどわらってたよね？えがおやきついてる)

涙出るほど笑ってたよね?　笑顔焼き付いてる

(いつもとおなじきょうしつなのに)

いつもと同じ教室なのに

(いつもとなにかがちがうのはきっと)

いつもと何かが違うのはきっと

(いまここにあるすべてきょうでさいごだからだね)

今ここにあるすべて今日で最後だからだね

(おねがいじかんよとまって)

お願い時間よ止まって

(わたしまだおとなになるのが)

私まだ大人になるのが

(こわいから　このみずいろのひびが)

怖いから　この水色の日々が

(いろあせるのがこわいの)

色褪せるのが怖いの

(だからいつでもおもいだせるように)

だからいつでも思い出せるように

(やきつけたいの)

焼き付けたいの

(きょうだけはないたっていいでしょう)

今日だけは泣いたっていいでしょう

(いつもこわいあのせんせいが)

いつも怖いあの先生が

(きょうはなぜかやさしかったり)

今日はなぜか優しかったり

(きらいだったくらすめいとが)

嫌いだったクラスメイトが

(きょうはなぜかきらいじゃなかったり)

今日はなぜか嫌いじゃなかったり

(いまになってぜんぶかがやいてみえる)

今になって全部輝いて見える

(ほんとにこのままおわっちゃうの)

ホントにこのまま終わっちゃうの

(もうかんたんにはあえないの？)

もう簡単には会えないの?

(きょうまでのあたりまえがもう)

今日までの当たり前がもう

(あしたにはないんだって)

明日にはないんだって

(わかったつもりでいたけれど　やっぱり)

分かったつもりでいたけれど　やっぱり

(えがおだけじゃおわれなくて)

笑顔だけじゃ終われなくて

(おねがいじかんよとまって)

お願い時間よ止まって

(わたしまだつたえなきゃいけない)

私まだ伝えなきゃいけない

(ことば、きもち)

言葉、気持ち

(いまならまにあうかな？)

今なら間に合うかな?

(だから　もうすこしだけでいい)

だから　もう少しだけでいい

(わたしまだおとなになるのが)

私まだ大人になるのが

(こわいからこのみずいろのひびが)

怖いからこの水色の日々が

(いろあせるのがこわいの)

色褪せるのが怖いの

(だからいつでもおもいだせるように)

だからいつでも思い出せるように

(やきつけたいの)

焼き付けたいの

(きょうだけはないたっていいでしょう)

今日だけは泣いたっていいでしょう

(やきつけるさいごのみずいろ)

焼き付ける最後の水色