じゃあ君の思想がしねばいい

(ああああ！)

嗚呼々々！

(かりもののりそうまといこれをぶそうとおりなし)

借り物の理想纏い、此れを武装と織りなし。

(こしらえるようはしんやぎをとわずこのみであればいいらしい)

拵える様は、真や偽を問わず、好みであれば、良いらしい。

(とびちがうさいていのことのははどろどろにさいあくなしゅちょうそれおのおのに)

飛び違う、最低の言の葉は泥々に、最悪な主張其れ各々に、

(たださんたんたるありさまぼろに)

ただ惨憺たる有り様、襤褸に。

(あふれているこのだれもかもがじぶんこそせいぎだとのたまいげで)

溢れている此の、誰もかもが、自分こそ正義だと、宣いげで、

(それきもちわるいしまじでへどしかでねぇんだわ！)

其れ気持ち悪いし、マジで反吐しか出ねぇんだわ！

(さぴあうぉーふをもってとどくのぶんぽうをこくごのかしとなし)

サピアウォーフを以って、蠧毒の文法を国語の瑕疵となし

(あるいはちょむすきーのりせつをようしこれをじんせいへしゃくし)

或いはチョムスキーの理説を擁し、此れを人性へ釈し

(まぁいずれにしたってせいさんたるもちようはみにくいおとなだけではかたづかぬ)

まぁ何れにしたって凄惨たる持ち様は醜い大人だけでは片付かぬ

(じっさいをていしているのでもうあきれるしかないと)

実際を呈しているのでもう、呆れるしかないと

(ひとがじがにおとしこめるいちぶいしきのぞき)

ヒトが自我に落とし込める一部意識除き、

(ほかはどれもこれもすじょうみえぬかたちですから)

他は、どれもこれも、素性見えぬ形ですから

(わたしたちはりびどーなぞはうまくにんちできず)

私たちは、リビドーなぞは、うまく認知できず

(けどしこうはそれをもとにうごかされていくので)

けど思考は、其れを基に動かされていくので。

(いくらしきとしきをつみかさねたようにみえて)

幾ら、式と式を積み重ねた、ように見えて

(それがみごとごうりだとはだれもあかせないから)

それが見事、合理だとは、誰も証せないから。

(しこうていしなんてせずにじがをいぶかしんで)

思考停止なんてせずに、自我を訝しんで

(いちどくらいあたまんなかをまわしてみたらどうなの？)

一度くらい頭ン中を、回してみたらどうなの？

(ああそんできょうも)

嗚呼。そんで今日も

(じぶんこそせいぎだとのたまうよう)

自分こそ正義だと宣う様、

(それきもちわるいしまじでいますぐうせてくれ！)

其れ気持ち悪いしマジで、今すぐ失せてくれ！

(ああああ！)

嗚呼々々々々！

(じぶんのまちがいもみとめられぬよう)

自分の間違いも認められぬ様。

(そんなおとなだけにはなりたかはねぇし)

そんな大人だけにはなりたかはねぇし

(まじでへどしかでねぇんだわ！)

マジで反吐しかでねぇんだわ！

(ああもうぼくはきみのしそうなんてしらないから)

嗚呼、もう僕は君の思想なんて、知らないから

(あとはどうぞそのままおすきにしてください)

あとはどうぞそのまま、お好きにしてください。